「子育てママの本音」から考える待機児童問題および少子化対策【子育てをトレードオフにするな!】

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子育て、ママ、ディズニー、トレードオフ

先日、子育て真っ最中のママさん達(我が妻も含む)の本音を聞く機会があり、「これって、待機児童や少子化問題の本質かも!?」と感じました。

本来、こういった子育てママの意見(想い)を反映し、政策に反映していくことが大切だと思いますが、そうなっていないのが現状です。

また、「子育てママの本音」というと綺麗ですが、実際には、出産や子育てに対する、社会や旦那への不満がほとんどです。(笑)

「子育て」にあまり参加できていない、ダメパパの私としては「グサグサ」と刺さる部分があり、非常に肩身の狭い思いをしましたが、非常に興味深い視点がたくさん得られました。

そこで、「子育てママの不満を解消することが、待機児童および少子化対策に効果的なんじゃないか!?」と感じましたので、まとめておきます。

なお、この記事は、子育てママの本音(意見や不満等)から、私が勝手に感じたことです。

はっきり言って、かなり、偏っていますが、かなり本気の意見です。(笑)

共感とともに、お読みいただけると嬉しく思います。

子育てママの3つの本音から感じたこと

子育てに休日はない!

これは、子育てママ共通の意見ですが「主婦って、時間があっていいよね~」と思われていることが不満とのこと。

これに関して、私は、「主婦って、時間があっていいよね~」に賛成です。

なぜなら、「主婦」と「子育てママ」は全くの別物だと思っているからです。

一緒にされることが多い言葉ですが、ぜんぜん違います。

主婦という言葉を検索すると、「一家の主人の妻で、家事をきりもりする人。」と出てきます。

つまり、「子育て」は、主婦業に入っておりません。

ですから、子どものいない家庭や、子どもの手が離れた家庭で、 旦那の収入だけで、優雅にランチをいただいている人を、私は主婦と定義します。(笑)

なお、子育てをしながらの主婦(子育てママ)は、全く時間がありません。

だって、24時間365日、時と場所を選ばず、仕事が舞い込んできますから。

こんな激しい仕事って、ありますかね?

しかも、嫌になっても、退職できない・・・

「仕事をしないで家にいるんだから時間がある」という安易な発想しかできない人は、「代わりにやってみろ!」って感じですね。

ちなみに、「特に、旦那に!」とのことでした。

厳しい風当たりです・・・(笑)

結果、私は、「子育てに休日はない!」という言葉に、激しく共感します。

子育ては自己犠牲ではない!

「子育てとは、自己犠牲なのか!?」みたいな議論がされたりしますが、全く意味がわからないという意見がありました。

かつ、自己犠牲なんて思われているのは、非常に不愉快だと・・・

今の日本は、自分の人生について、自ら選択できる時代です。

自らの人生を設計するにあたり「子どもを産む」という選択をしたのなら、「子育て」は、もれなくついてきます。

「子どもは欲しいけど、子育てはしたくない!」というのは、都合が良過ぎます。

だって、「子育て」をしたいから、子どもを産むんでしょ!?ってことです。

「自己犠牲」という言葉を使うなら、「子育て」より、長時間労働やサービス残業のほうが、余程、自分を犠牲にしてます。

最高のパフォーマンス(生産性)で働き、定時で帰って、子育てした方が、ぜんぜん有意義です。

また、人(子ども)を育てることで、人間的に成長できる部分はたくさんあります。

実際に、子育てを経験し、人間的に成長した人って、多くないですか?

あなたの周りにも、いるはず!!

例えば、

  • 短気で、すぐに怒鳴っていた人が、穏やかになったり
  • 価値観が柔軟になり、人を許容することを覚えたり
  • 人を育てるという視点を持ち、マネジメント力が上がったり

などなど。

ちなみに、ダラダラと働いている時間に、自己成長は望めません。

私は、子育てとは、「自己犠牲」ではなく、「自己成長」だと思っています。

子育て(出産)をトレードオフにするな!

「出産や子育てって、トレードオフだよね。」という意見がありました。

これは、現在の日本の制度に対する不満です。

一部、自己犠牲に通じるものがありますね。

ちなみに、トレードオフとは、「何かを達成するために別の何かを犠牲にしなければならない関係」のことです。

例えば、「子どもを産み育てること(達成)」に対し、「仕事・収入(犠牲)」という関係のことです。

つまり、仕事や収入を犠牲にしなければ、子どもを産み育てることはできないという関係が成り立つという意味です。

ここで、少し前のデータですが、政府が行った調査結果を見てください。

【平成17年版国民生活白書「子育て世代の意識と生活」】

1.子育てに係る費用(22年間計)

総務省調査 子どもを育てる費用

出典:内閣府 平成17年版国民生活白書「子育て世代の意識と生活」

1人目の子どもを育てる費用(22年間計)は、1,302万円となっております。

また、2人目(1,052万円)、3人目(769万円)と増えていくことで、費用は逓減していきます。

2.出産(子育て)で退職した場合の機会費用

22歳の時に就職し、結婚後、28歳で第一子を出産し、31歳で第二子を出産し、そして、37歳で再就職(パート等)すると仮定した表になっております。

総務省調査 出産による機会費用1

出典:内閣府 平成17年版国民生活白書「子育て世代の意識と生活」

この図だと、ちょっと分かりづらいので、一覧表も載せておきます。

総務省調査 出産による機会費用2

出典:内閣府 平成17年版国民生活白書「子育て世代の意識と生活」

出産退職後、パート・アルバイトとして働いた場合と、子どもを産まずに働き続けた場合の生涯所得の比較です。

ずばり、退職により失う機会費用は、2億2,732万円になります。

そして、生涯所得の逸失(いっしつ)率 82.2%という脅威の数値です。

ちなみに、この試算は、現在の賃金モデルとかけ離れている部分がありますので、参考程度としてください。

ただ、機会費用(何かを選択することで失う、他の選択肢との利益差)という考え方は、重要な視点です。

つまり、「子どもを産む」という選択するとことは、収入と支出だけを考えても、失っている部分が多いことになります。

当然、お金には代えられない、かけがえのないものを得るわけですが・・・

以上のことから、現状では、「子育て(出産)= トレードオフ」と思われても仕方がない気がします。

そして、子育て(出産)がトレードオフであることが、少子化が進んでしまう原因の1つだと、私は感じました。

待機児童対策・少子化対策

ハート、心、つながり

次に、子育てママの本音(不満等)から、待機児童および少子化対策について、考えてみます。

ただ、少子化を取り巻く問題は、多岐に渡りますので、「ここを改善すれば問題可決」ってことにはなりません。

また、ここまで、合計特殊出生率および生涯未婚率が低下した日本において、もう、人口減少は止められないでしょう。

でも、人口減少を緩やかにすることはできます。

そのためには、出産や子育てを希望する人が、安心できる環境をつくることが大切です。

そこで、「こんな制度が、あったらいいのに~」を考えてみました。

軽い気持ちで、ご覧ください。(笑)

子育てにも週休2日制を!

旦那(パートナー)が、家事・育児に参加する時間が長くなればなるほど、第2子以降の出生率が上がるという調査結果があります。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

子どもを産みたいと思う家庭環境(夫婦関係)をつくる必須条件

つまり、子育てママの負担(家事・育児等)を軽減することは、安心して子どもを産める環境づくりに効果的だということです。

「2人目が欲しいけど、旦那は子育てに協力的じゃないし、これ以上負担が増えて、やっていけるだろうか・・・」

という、ママさんが多いということかもしれません。

だったら、旦那が、積極的に子育てに参加するしかない!!

そのためには、旦那が子育てに参加する時間を、強制的にでもつくるしかない。

そこで、まず、考えたのが、

「子育て中の社員(旦那)には、残業させない!」を徹底することです。

つまり、自己犠牲の代名詞である、長時間労働を止めるということです。

そして、「育児短時間勤務制度」を、強制的に取得させる仕組みをつくること。

これは、私が、身をもって痛感したことです。

どうしても外せない仕事で、子どもの出産に立ち会えなかったり、朝から夜遅くまで働いて、子どもの寝顔しか見れない日が、あたりまえになっていました。

まだまだ、こういうパパも多いのではないでしょうか?

ママの一番大変な時期、そして、子どもが一番かわいい時期を、一緒に過ごせないのは、とてもつまらないことです。

ちなみに、育児・介護休業法では、育児休業の取得等に対し、労働者の不利益となる取り扱いを禁止しております。

でも、違うんです!

「制度を利用しても、損をしない!」という組織文化ではなく、「制度を利用することで、評価が上がる(得をする)!」という組織文化に変えていくことが大切なんです。

つまり、こんな感じです。

「お前、子育てに参加しないのか・・・それじゃ、うちの会社じゃ評価されないぞ!」

という会社があっても良い気がします。

じゃないと、子育てのための制度を利用する人は増えません!!

だって、組織の無言の圧力が、凄まじいじゃないですか。

だからこそ、制度を利用すると「得をする」という、インセンティブを利用するわけです。

ちょっと、極端ですけど、それぐらいやらないと、子育てママの負担を軽減できない気がします。

子育てママへの、完全週休二日は、なかなか難しいかもしれませんが、旦那の労働時間を削減し、託児所等の一時保育サービスを利用することで、可能だと思います。

ただ、旦那は、仕事において圧倒的な生産性を発揮する必要がありますが。(笑)

「労働時間を減らす = 仕事量が減る」ということではなく、限られた時間で、同等以上の成果を出すということですから。

まさに、「生産性革命」です!!

「子育て = 自己成長」という共通認識を!

育児休業期間や、育児で仕事をしていなかった期間を、「ブランク」と言われたりしますが、育児期間は、「ブランク」ではなく、スキルアップ(人間力の向上)の期間だと、企業全体、いや、日本全体が認識する必要があります。

だって、「人を育てるということ」から得られる学びって、とても多いと思うからです。

つまり、人間力を高める(自己成長)という視点でみれば、こんなに学べる期間はありません。

企業が「子育て = 自己成長」という共通認識をすることで、出産や子育てを希望する人が、安心して子育てに専念できるはず。

だって、「学び」の期間ですよ。

言葉を変えれば、長期研修です。

ちなみに、以前、読ませていただきました記事で、「NPO法人フローレンス」さんが、子育ての期間(母業)を、評価する取り組みを行っております。

感動しすぎて、つい、ツイートしました。

子どもを持つことに対する経済的負担をなくす「トレードオフじゃない仕組みづくり」

子育てママの本音の中で、「子育て(出産)をトレードオフにするな!」とお伝えしましたが、トレードオフである現在の仕組みを変えられれば、待機児童対策と少子化対策を同時に行うことができます。

結論から言えば、仕事をしている人、仕事をしてない人に関わらず、

「子育てにかかる費用および出産(子育て)で退職した場合の機会費用」を全額、国が給付(補助)すればいいのです。

そして、働きたい人は、働けばいい。

でも、働いて得た給料の分だけ、給付額を減らせばいい。

つまり、働いても、働かなくも収入が変わらない仕組みにすればいいのです。

「子育て」って、すごく大変な仕事です。

なのに、給付額が少なすぎるんです。

「本当は、子どもともっと一緒に居たいのに、生活のため働きにいかないと・・・」という、人も多いのでは!?

でも、働いても働かなくても、収入が変わらないなら、保育園に預けたいと思う人は、どうなるでしょうか?

待機児童問題なんて、なくなる気がしませんか?

また、「そんな制度になったら、誰も働かない!」って思うかもしれませんが、そんなことはありません。

私の周りの子育てママは、働いても働かなくても、収入が変わらない状況でも、働きに行くって人が結構います。

「子どもは、すごくかわいいけど、24時間365日、一緒に居続けることが大変で・・・」と言っています。

結局、重要なのは、選択できることです。

そして、その選択が、トレードオフじゃないこと!

自分の人生を選択するときに、損得ではなく、「何がやりたいのか?」で選ぶことができるのはとても幸せなことです。

次に、「子育てにかかる費用および出産(子育て)で退職した場合の機会費用」がどのくらいの給付額になるか、平成17年版国民生活白書「子育て世代の意識と生活」を参考に試算してみます。

【子育てに係る費用から考える給付額】

子どもの人数 子育てに係る費用(22年間計) 月額給付額
1人の場合 1,302万円 約5万円
2人の場合 1,052万円 約9万円
3人の場合 769万円 約12万円

出産(子育て)で退職した場合の機会費用】

退職により失う機会費用は、2億2,732万円ですが、この試算は現在の収入モデルとかけ離れている部分がありますので、女性会社員の平均年収(約300万円)をもとに考えてみます。

年収300万円で試算すると、月額25万円の給付額となります。

ざっくりの試算ではありますが、いかがですか?

出産(子育て)をすることで生じる損失を、すべてなくせば「子どもを産みたくなるインセンティブ」が生まれませんか?

以上のことから「子育て(出産)をトレードオフにするな!」と言いたいのです。

まとめ

重要

ここで、私が感じた「待機児童および少子化対策」についてまとめておきます。

  1. 子育てにも週休2日制を!
  2. 「子育て = 自己成長」という共通認識を!
  3. 「子育て = トレードオフ」じゃない仕組みづくり

ちなみに、「財源(税収)がないのに、どうするの?」って思いますよね。

そうなんです、私もそう思います。

でも、結局は、「何を優先するか?」が、すべてじゃないでしょうか。

限られた財源の中で、「これからの日本をどうしていくのか?」を考え、税金の使い道を決めるのが政治家の仕事です。

私は、これからの日本を作る子どもたちに、積極的に投資するべきだと思います。

それは、つまり、未来への投資です。

だって、「子ども」とは、日本の未来の国力そのものだからです。

当然、教育にも、積極的に投資してほしいです。

学びたいのに、お金がなくて学べないなんて、もったいないです。

ぜひ、学ばせてあげたい。

結果、未来への投資を行うことが、日本全体の生産性向上につながり、経済は発展するのだと思います。

そして、経済が発展すれば、国の税収は増えます。

そのためにも、日本全体が、子供を産んでくれた女性に感謝し、全力でフォローする仕組みができあがることを期待します。

おわりに

この記事では、子育てママの本音にフォーカスし、感じたことをまとめてみましたが、逆に、子育てのために、パパが仕事を辞めるという選択をし、「子育てパパ」として活躍してみてもいいと思います。

昔のような肉体労働ではなくなった、知的労働の世の中において、男女における能力の違いはありません。

むしろ、コミュニケーション力などを考えると、現代においては、女性のほうが優位かもしれませんし。

当ブログをお読みいただきありがとうございます。
少しでも、この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。

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