あなたは、職場の人間関係で、強いストレスを感じることはありませんか?
例えば、
性格(考えかた)や、仕事のやり方が合わない上司や同僚がいるとか・・・
この質問に対し、「全くストレスを感じない」という人は、少ないのではないでしょうか!?
多少の我慢は、どんな仕事においても必要だと思いますが、あまりに強いストレスはあなたの健康を害します。
労働安全衛生法の改正により、職員へのストレスチェックの実施が、事業者に義務付けられたのも、「職場の人間関係が原因で、病気を患う人が増えた」ということが、関係しているのではないでしょうか。
なお、職場の人間関係については、厚生労働省が毎年行っている、「平成28年雇用動向調査」のおいても、男女ともに、退職理由の上位に「職場の人間関係が好ましくなかった」が、入っております。
それくらい、職場の人間関係とは、仕事を続けていく上で、重要な要素となります。
また、人間関係が理由で仕事を辞めることについて、
「負けた感じがして、悔しい」
とか、
「逃げるみたいで」
という意見も聞かれますが、
人間関係が原因で、退職するのは、幸福の研究からみると、人間の本質であり、あたりまえのことです。
人は、幸せになるために生きています。(不幸になりたい人っていないですよね)
1日の活動時間の半分以上を費やす、仕事において、「良好な人間関係」は、幸せになるために、重要な要素となります。
ということで、今回は、「幸福の研究(法則)からみる、職場の人間関係の重要性」について、考えてみます。
それでは、いつものように、偏ってまいりましょう。(笑)
幸福の法則
職場の人間関係で、仕事を辞めてしまう理由は、幸福の研究からも説明できます。
幸福の法則
「いちどだけの強い痛みより、弱い痛みが持続する方が幸福度を大きく引き下げる」
幸福の研究では、離婚や愛する人との死別より、毎日の満員電車の長時間通勤の方がひとを不幸にするという結果が繰り返し示されています。
これは一見、常識に反するようですが、嫌な上司(同僚・部下)と毎日顔を合わせなくてはならないことを考えれば納得するひとも多いでしょう。
出典:幸福の「資本」論(著者:橘玲 出版社:ダイヤモンド社)
すべてを鵜呑みにはできませんが、十分、納得できる法則ではないでしょうか。
つまり、人間関係の悪い職場で、毎日、長い時間働くということは、満員電車に1日揺られているようなものです。
ちょっと言い過ぎかな!?(笑)
退職(転職)という選択
私は、退職・転職という選択肢は、どんな理由(解雇は除く)であれ、「攻めの選択」だと思っています。
退職って、すごくエネルギーを使います。
上司への相談、仕事の引継ぎ、次の職場探しなど。
なんだかんだで、今の職場で我慢しながら過ごすほうが、楽だと思います。
ただ、我慢しすぎることで、健康を害すぐらいなら、「退職という攻めの選択」を決断するべきです。
そして、退職という選択は、自分のエネルギーを消耗しきってしまう前に、行ってください。
エネルギーを消耗しきってしまうと、退職をするためのエネルギーが足りなくなってしまいます。
また、「前向きな退職」をするためにも、エネルギーは必要です。
我慢しすぎて、動けなくなる前に、自分の人生を選択しましょう。
自分の人生は、自分で選択する権利があります。
幸せになるためのスイッチは、あなたが握っています!!
そして、スイッチを押すかどうかは、あなた次第です。
時には、「幸福というものさし」で、自分の人生をはかってみることも、必要かもしれません。
まとめ
幸福という視点からみると、職場という閉鎖された空間における人間関係の悪さは、幸福度を大きく引き下げます。
それが、毎日8時間以上、何年も続くことを考えると、想像するだけで「ゾッと」します。
一般的に、「他人を変えることはできない」と言われます。
でも、自分を変えることは、簡単です。
あなた自身のためにも、まず、自分を変えることから始めてみてはいかがでしょうか。
あなたの大切な時間を、嫌な人のために浪費する必要はありません。
「言いたいやつには、言わせておけばいいや」って感じで、軽く受け流していきませんか?
それでも、ダメなら、「退職という攻めの選択」を!!
おわりに
マネージャーという視点から見れば、職場の人間関係が改善されるメリットはとても大きいです。
退職者が減り、職員の定着率が上がることで、生産性が向上します。
そして、社内のコミュニケーションが円滑になることで、まわりの人たちの知恵を集めることができます。
自分ひとりでは、解決できない問題も、みんなの知恵を集めれば、なんとかなるものです。
また、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が提唱している「組織の成功循環モデル」という理論からみても、職場の人間関係をよくすることは、企業にとって効果的だといえます。
組織の関係性の質が高まると、個人の思考の質や、行動の質もよい方向に変化して、結果の質の向上につながる。良い結果が出ると、メンバーの相互信頼が深まり、さらに関係の質が向上していく。このグッドサイクルを回すことが、組織に持続的な成長をもたらしていくのです。
つまり、職員一人ひとりを幸せにできる職場をつくるということは、結果、組織の幸せ(成長)をもたらすことなるということです。
もし、「職員が定着しない」「退職者の多い」という部署は、徹底して職場の人間関係の改善を図ってみてはいかがでしょうか。
多少、労働条件が悪くても、人間関係が良好な職場では、職員は辞めないものです。
当ブログをお読みいただきありがとうございます。
少しでも、この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。
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