傷病手当金の支給額を自動計算する【無料エクセルファイル】の紹介

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パソコン、傷病手当金自動計算ソフト

今回は、傷病手当金の支給額を自動計算するソフト(エクセルファイル)の紹介です。

なお、傷病手当金の支給額だけでなく、会社を休んでいる期間に徴収される社会保険料等の金額についても自動で表示できます。

 

もし、あなたがケガや病気で、会社を休まなければならなくなったときに、どのくらいのお金が傷病手当金として支給されるのかを知っておいてください。

この支給額を知らずに、生命保険等(生活保障)の加入を検討をするのは、はっきり言って無駄だと思います。

 

なぜなら、公的制度(健康保険)から支給される金額を知らなければ、

「あとどれくらいお金が足りないのか?」

がわからないため、必要以上の生活保障(生命保険)に加入してしまう可能性があるからです。

 

そうならないように、ぜひ、傷病手当金の支給額を計算してみてください。

傷病手当金ってなに?

傷病手当金とは、病気やケガで会社(仕事)を休み、給料がもらえなくなってしまった期間に対し、健康保険から生活保障として一定額を給付する制度です。

 

簡単に言うと、病気やケガで働けなくなったときに、お金がもらえる制度ってことです。

傷病手当金の支給条件

時計、お金、時間

傷病手当金には、支給条件があり、次の1~5の条件をすべて満たした場合に支給されます。

1.社会保険の加入者(被保険者)であること

傷病手当金は、社会保険(健康保険)の制度であるため、社会保険に加入していない人は支給の対象となりません。

具体的には、こんな感じです。

支給される人

  • 会社員(正社員)
  • パート(社会保険に加入している場合)
  • アルバイト(社会保険に加入している場合)

 

正社員でなくても、その会社の社会保険に加入していれば、傷病手当金は支給されます。

パートやアルバイトでもOKです。

支給されない人

  • 国民健康保険の加入者(自営業など)
  • 家族等の扶養に入っている人

 

傷病手当金とは、社会保険の制度のため、国民健康保険の加入者は支給されません。

 

会社員は、社会保険料が折半になる上、傷病手当金等の制度もあるため、自営業の方に比べ保証が厚い(守られている)と言えます。

2.業務外での病気やケガのため休んでいること

仕事中の事故や、仕事が原因の病気の場合、傷病手当金は支給されません。

その代わりに、傷病手当金よりも給付の手厚い(給付額が多い)、労災保険による休業補償があります。

3.仕事に就くことができないこと(働くことができないこと)

「働くことができない」かどうかの判断は、医師が行います。

 

つまり、「あー、これは働けないやーーーー」という自己判断では、傷病手当金は支給されません。

ですので、病院を受診し、その病気やケガが原因で、働くことができない(労務不能)という診断を医師にしてもらう必要があります。

4.連続して3日間以上働くことができなかったこと

傷病手当金の支給は、休み始めてから、4日目以降から支給されます。

最初の3日間(連続であること)は、待機期間と呼ばれ、傷病手当金の支給はありません。

なお、この3日間(待機期間)については、土日・祝日を含みます。

 

例えば、あなたが金曜日にケガをし、医師が、ケガをした金曜日から労務不能だと診断すれば、「金・土・日曜日」の3日間が待機期間となり、月曜日(4日目)から支給されることになります。

5.休んでいる期間について給料をもらっていないこと

傷病手当金が支給される4日目以降について、給料の支払いがある場合は、傷病手当金は支給されません。(支給額によっては、減額調整となります)

注意点としては、有給休暇を取得した日は、会社から給料が支払われますので、その日は傷病手当金は支給されないこととなります。

 

 

なお、社会保険の被保険者期間については、支給条件に入っていないため、入社(入職)してすぐに、病気やケガで働けなくなった場合でも、傷病手当金は支給されます。

傷病手当金の支給額

1日あたりの支給額 = 

支給開始前(12ヶ月)の平均標準報酬月額 ÷ 30日 × 2/

 

いやー、わかりづらい・・・

ざっくり言えば、「給料の3分の2程度」ってことになります。(笑)

傷病手当金 支給額算出表(エクセル)

そこで、計算が面倒なので、自動計算のエクセルファイルを作成してみました。

支給額算出表の様式

こんな感じの表です。

 

傷病手当金 支給額算出表(条件・収入の部)

傷病手当金 支給額算出表(控除の部・支給額)

使い方

使い方は、超簡単です。

 

「傷病手当金 支給額算出表」の黄色のセルに数字を入力するだけです。

 

色のついてないセルは、すべて自動で計算するようにしてあります。(他のセルは、いじらないでください)

それでは、入力を順に説明していきます。

1.条件の入力

条件設定(傷病手当金算出表)

まず、次の3つを入力します。

  • 給与所得者の年齢
    ⇒あなたの年齢を入力
  • 扶養親族等の数
    ⇒配偶者や子どもを扶養にしている場合は、その人数を入力
  • 支給日数
    ⇒会社を休んだ日数から、3日(待機期間)を引いた数を入力

 

なお、保険料率については、毎年変動がありますので、平成30年4月以降分の「埼玉県」で設定してありますが、「住んでいる都道府県の保険料率で計算したい!」というこだわり派のあなたは、こちらで確認し、健康保険の料率を変更してください。(介護保険・厚生年金保険は、全国共通です)

全国健康保険協会「平成30年度保険料額表」

 

ちなみに、いくつかの都道府県を抜粋させていただき載せておきます。

都道府県健康保険料率都道府県健康保険料率
埼玉9.85北海道10.25
東京9.90愛知9.90
神奈川9.93大阪10.17
長野9.71福岡10.23

2.収入を入力

収入の部(傷病手当金算出表)

 

現在の収入を、赤く囲んである【内訳】という一覧表に入力していきます。

入力する箇所は、黄色のセルです。

 

収入を入力すると、青く囲ってある「標準報酬月額」が自動で表示されます。

3.社会保険料等(概算)の自動表示

控除の部(傷病手当金算出表)

ここは、入力の必要はありません。

「1.条件」と「2.収入」をもとに、社会保険料や所得税等の控除額が表示されます。

なお、概算で算出しておりますので、参考程度にご覧ください。

 

ちなみに、なぜ「社会保険料等(概算)」を表示できるようにしたかというと、

会社を休んでいる期間も、「健康保険・介護保険・厚生年金・住民税」の徴収がされるからです。

 

つまり、給付された傷病手当金の中から、支払わなければならない金額ということです。

 

言い換えれば、「もらった傷病手当金を、全部使っちゃうと後で困るよ!!」ってことです。(笑)

4.傷病手当金支給額

こんな感じで、「標準報酬日額」、「支給日額」、「支給日数」、「支給合計額」が表示されます。

 

傷病手当金支給額

なお、表示金額は、概算金額となっております。

理由としては、標準報酬日額を、現在の給料から算出しているためです。

 

ちなみに、大幅な昇給が無い限りは、気にしていただくほどの金額差は出ないと思いますが、あくまでも目安としてください。

ダウンロード

「傷病手当金 支給額自動計算表」無料ダウンロード

syoubyouteatekinkeisan2018

 

動作確認は、徹底したつもりですが、利用については、各自の責任でお願いします。

 

なお、自動計算(数式)を設定するために、作成しているシートがありますが、使用することは、ほぼないと思います。(青い丸のシートのみ使用)

 

また、今回説明するために、仮の設定が入力されていますので、数字を入れ替えて使用してください。

入力箇所は、何度も言いますが、「黄色のセル」です。

傷病手当金支給額算出表(エクセルシート説明用)

傷病手当金の支給期間

同一の病気やケガで支給される期間は、最大で1年6ヶ月です。

なお、一定の条件を満たせば、会社を退職した後も給付を継続できます。

 

結構、嬉しい制度です。

傷病手当金の支給申請手続き

「健康保険傷病手当金支給申請書」を、健康保険協会へ提出することで、傷病手当金の支給申請を行うことができます。

なお、この申請書ですが、事業主(会社)の証明が必要となるため、会社を通じて、健康保険協会へ提出しているところがほとんどだと思います。

 

傷病手当金の申請をする時は、会社の人事・労務担当者に相談していただくと、スムーズに手続きできると思いますし、また、詳細な説明もしてくれると思います。

 

ちなみに、こんな感じの申請書です。(加入している健康保険協会によって、様式に違いがあります)

健康保険 傷病手当金支給申請書

まとめ

重要

ここで傷病手当金について、まとめておきます。

支給条件(すべてを満たすこと)

  1. 社会保険の加入者(被保険者)であること
  2. 業務外での病気やケガのため休んでいること
  3. 仕事に就くことができないこと
  4. 連続して3日間以上働くことができなかったこと
  5. 休んでいる期間について給料をもらっていないこと

支給額

  • 給料の3分の2程度
  • 「標準報酬月額32万円」で「支給日数30日」の場合「支給額 213,390円」程度

支給期間

  • 最大で1年6ヶ月(同一の病気やケガの場合)
  • 会社を退職しても支給される(一定の条件あり)

申請方法

  • 会社の人事・労務担当者へ相談
  • 「健康保険傷病手当金支給申請書」の提出

 

なお、もっと「傷病手当金」について知りたいというあなたは、こちらをご覧ください。

全国健康保険協会の公式ページ「病気やケガで会社を休んだとき」

 

私は、仕事柄、社会保険や税金関係など、色々な人の相談に乗りますが、傷病手当金等の公的制度について知らない人が多いです。

 

公的制度は、自ら申請しないと利用できない制度がほとんどです。

「行政さん」は、いちいち案内をしてくれません・・・

つまり、「知らなかった」は、自分の責任です!!

 

傷病手当金を含め、公的制度は複雑でわかりづらい制度ではありますが、せっかく利用できる制度があるのに、利用しないのはもったいないです。

また、公的制度をフルで活用した上で、足りない部分だけを民間の生命保険等の商品で補うことで、必要以上の保険料を支払わずに済みますし。

 

ぜひ、様々な情報にアンテナを張り、営業マンなどの専門家に、情報格差(情報の非対称性)を利用されないようにしましょう。

 

当ブログをお読みいただきありがとうございます。
少しでも、この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。

 

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