最近、こんなことを、しみじみ感じました。
「人生の目的って、老後の資金を集めることなのか?」
というのも、やたらと、老後の生活について、不安をあおる記事や広告が多くないですか?
例えば、
「老後の生活のために、5,000万円の貯金が必要です。」とか、
「公的年金の支給額だけでは、老後の生活がまかなえないから、年金保険に加入を!」みたいな。
そして、今だったら、確定拠出年金への加入が、大きく広告されていますね。
FP(ファイナンシャルプランナー)さんや、金融機関さん、生命保険会社さんの視点でみれば、「金融商品への加入を促す」という意味で、最高のマーケティング手法だと思いますが。
でも、こんなこと思ったことないですか?
「そもそも、老後って何歳からなの?」
「老後の定義ってなんですか?」
という、老後を考える上で、一番大切な部分がぜんぜん触れられていない。
ちなみに、「老後」を辞書で調べると、「年をとってからのち」と出てきます。
つまり、老後の定義って、自分の気持ちしだいということです。
老後の定義があやふやなのに、老後の資金が5,000万円必要とかって、意味がわからなくないですか?
ということで、この記事では、「私たちの人生の目的は、老後の資金集めなのか?」について、考えてみます。
おもいっきり、偏っちゃいます。(笑)
なぜ老後について考えたのか?
先日、ある若者が、「貯金しておかないと老後が不安だから・・・」って、言っているのを聞きました。
最近は、老後に不安を感じている若者も多いみたいですが、これっておかしくないですか?
これじゃ、老後のための現役時代になっちゃいますよね?
私は、「そんなの、ぜんぜんおもしろくない!!」って思ったので、老後について考えることにしました。(笑)
平均余命
まず、私たちは、いったい何歳まで生きるのでしょう?
そんなこと誰にも分かりませんが、一応、平均値が、厚生労働省から発表されております。
「平成27年簡易生命表」によると、60歳時点での平均余命は、
男性 23.5歳
女性 28.8歳
となっております。
つまり、60歳まで生きた人は、男性であれば、83.5歳まで、女性であれば、88.8歳まで生きるということです。
そして、この平均余命はどんどん長くなっています。
これが、人生100年時代と言われる理由ですね。
老後を考える上で一番大切なこと
最初に少しふれましたが、老後とは、自分の気持ちしだいで変わります。
そして、老後について、結論から言っちゃいますと、
「あなたは、何歳まで働く(お金を稼ぐ)つもりですか?」
ということです。
つまり、あなたが働き続け、お金を稼ぎ続けている限り、老後なんか来ません!!
だって、現役時代と変わらぬ生活をしながら、「あ~、老後だな~」って思う人いないですよね。
そして、老後が来なければ、老後の資金に不安なんかまったくありません!!
公的年金は破綻するのか?
公的年金(基礎年金・厚生年金)については、給付水準は下がることは間違いなさそうですが、まったく給付されなくなることは、考えづらいです。
公的年金制度が破綻するときは、国債が発行できなくなるときです。
日本が国債を発行できなくなるということは、日本中の金融機関や企業の多くが倒産することを意味します。
そして、アメリカの国債を大量に保有している日本が、破綻することは、アメリカにとっても大きなダメージです。
アメリカも日本を破綻させられないはずです。
ちなみに言っておきますが、これは、専門家でもなんでもない、私のゆるい考えです。(笑)
でも、生涯現役を目指すなら、公的年金が給付されなくても、まったく問題なしです!!
ぜんぜん困りません!(笑)
働くことって損すること?
「生涯現役で働いてしまうと、年金給付が調整され、年金受給額が減ってしまうじゃないか?」って思う人は多いと思いますが、その考えかたが、もったいないと思います。
だって、そう考えている人って、「働かないで、お金がもらえるなら、働くのが無駄!」という発想だと思うんです。
もっというと、「働くことは、損をすること」ということです。
このあたりは、ベーシックインカムの議論で出てきそうですが、働くことってそんなに損することでしょうか?
例えば、
「あなたの知識や能力を必要としてくれる人がいて、あなたの仕事がその人を喜ばせ、そして、あなたは、その人から、ありがとうをいただく」という生活が、生涯続くなら、そのほうが幸せではないでしょうか。
これは、「承認欲求」と「社会的欲求」を同時に満たすことになります。
どちらも、人間の本質的な欲求です。
詳しくは、マズローの欲求5段階説を、ご覧ください。
つまり、生涯現役を続けることで、人から認められる上に、社会的つながりを増やすことができます。
少しの年金をもらうより、ぜんぜん幸せな人生がおくれると思いませんか?
しかも、働くことでお金に余裕がありますしね。
つまり、働くことは、得することです!!(笑)
まとめ
自分の人生を設計する上で、未来のことを考えることは、とても重要ですが、それが過度になり過ぎて、人生において一番大切な時期に、自己投資を怠り、老後の資金集めに没頭しては、人的資本が増えない上に、意味のない人生になってしまいます。
老後の不安をなくす最善策は、
「働けるだけ働くこと(お金を稼ぎ続けること)」です。
まず、若者たちが、考えなければならないのは、貯金ではなく、何歳になっても稼ぎ続けることができる、自分の能力を磨くこと。
つまり、自己投資(学ぶこと)を続けること。
そして、稼ぎ続けることができる仕組み(環境)を構築すること。
結局、老後の期間が、短くなればなるほど、不安なんかなくなります。
そして、何度も言いますが、老後なんて、自分の気持ちしだいです。
「人生100年時代構想会議」のメンバーでもあり、iPhoneアプリ開発者の若宮正子さん(82歳)は、何歳になっても学び続けているそうです。
おそらく、現在の生活を「老後」だなんて思っていないはずです。
そう、老後なんかなくていいんだよ!!(笑)
当ブログをお読みいただきありがとうございます。
少しでも、この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。
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