最近、働き方も多様化し、フリーランスとして働く人も非常に増えています。
その背景には、組織(会社)で働くメリットが薄らいでいるからだと感じています。
例えば、
- 終身雇用(安定という神話)の崩壊
- 働きがい(仕事をする目的)の変化と経営陣との乖離
- 「お金を稼ぐ」という手段の多様化
などなど。
また、パワハラや長時間労働の問題など、組織で働くということのイメージが非常に悪くなっていることも1つの理由だと思います。
ちなみに、私は、「組織(会社)で働くのも悪くないんじゃないかな」と思っている人です。
というのも、「会社員 = やりたいことができない、我慢して働いている」ではないと思っているからです。
会社員でも、「ワクワク」しながら仕事をしている人もいますし。
そこで、1つ、疑問に思ったんです。
「逆に、組織(会社)で働くことのメリットってなんだろう?」って・・・
人口減少が進む日本において、組織で働くメリットを確立できなければ、組織は衰退(倒産)します。
なぜなら、優秀な人材を確保できなくなるからです。
そこで、「組織で働くメリット」について、本気で考えてみました。
そして、私がたどり着いた答えが、次の2つです。
- 衆知(人々の知恵)を集めることができる
- 誰かの失敗からも、学ぶことができる
ということで、今回の記事では、「組織で働くメリット」から考える、働きたい会社と、働きたくない会社の違いをご紹介します。
完全に、偏りまくった内容です。
ご理解ください。(笑)
組織(会社)で働くメリット
最初に、組織で働くメリットについて、ご紹介します。
衆知(人々の知恵)を集めることができる
私は、一人でできることって、たかが知れていると思っています。
だからこそ、仲間の助けが必要です。
人が集まると、すごく大きな力になりますし。
組織で働くということは、一緒に働いている仲間の知恵を借りることができ、自分では、思いつかなかったアイデアや、解決策がたくさん出てきます。
つまり、仲間と一緒に働くことで、自分一人ではできなかったことができるようになるということです。
そして、仲間の知恵は、自分の視野を広げることにもつながり、一石二鳥です。
誰かの失敗からも、学ぶことができる
「失敗から学ぶ」なんて言葉あるように、失敗することで、その経験から学べることはたくさんあります。
組織で働くと、自分の失敗だけではなく、仲間の失敗からも学ぶことができ、同じような失敗をしなくて済みます。
これって、学ぶという視点から考えると、非常に効率的です。
働きたい会社・働きたくない会社の違い
組織で働くメリットから考えると、「働きたい会社・働きたくない会社の違い」は、明確になります。
働きたい会社
- 職員が、自由に意見を言うことができる。
- 困ったときに、いつでも相談できる。
- マネージャーが、職員の声をしっかり聞いてくれる。
- 失敗を許容し、それをみんなで共有できる組織文化
働きたくない会社
- 「どうせ、言っても変わらないし・・・」という組織文化
- 相談しづらい空気(話しかけてくるなよオーラの出ているマネージャー)
- 「黙って、働いてろ!」というマネージャー
- 失敗すると、やたらと怒られる。
ちょっと、極端に表現しましたが、こういう会社って、まだまだ多くないですか。
まとめ
結局、働きたい会社とは、「心理的安全性の高い組織」なんだと思います。
ちなみに、心理的安全性とは、「職員みんなが安心して働ける心理状態」のことです。
つまり、「心理的安全性の高い組織」とは、
お互いが、相手への気遣いや共感、理解力を持って接すことで、「どんな意見も素直に口にできる」「困ったときには何でも相談できる」「悪い知らせも包み隠さず報告できる」組織のことです。
逆に、言えば、「心理的安全性の低い組織で、働くメリットはない!」というのが、私の結論です。
仲間の知恵を集められず、失敗が許されない組織文化では、わざわざ、自由度の低い会社員という選択をする必要がありません。
成長(学び)の速度も鈍りますし。
定期的に、現在の職場環境における、「心理的安全性」と「仕事を通して学べるもの」について、考えてみることも必要かもしれません。
おわりに
私は、10年以上マネジメントの仕事をさせていただいておりますが、人材確保・人材育成は非常に難しい課題だと感じています。
そして、人が、会社の業績(未来)をつくります。
つまり、優秀な人材を確保しなければ、組織の繁栄はありません。
そして、優秀な人材を確保(育成を含む)するためには、「この組織で、働き続けたい!」と感じもらえる、魅力的な組織でなければなりません。
そのためにも、私は、「働き方改革」より、「組織改革」が優先課題だと感じています。
なお、「組織改革」に必要なのが、「マネジメント教育 」だと思います。
なぜなら、マネージャーのマネジメントスタイルにより、職員の働きやすさ(心理的安全性)は大きく左右されるからです。
プレイヤー時代に優秀だった人が、マネージャーになることが多いと思いますが、プレイヤーに求められる能力と、マネージャーに求められる能力は、全く違います!!
はっきりいって、学び直しが必要です。
これは、私が、自分の経験から痛感したことです。
魅力的な組織をつくるためにも、「マネジメント教育に積極的に投資する企業が増えてくれるといいなって感じます。
ちなみに、心理的安全性を含めた「リーダーシップ」や「マネジメント」を学ぶなら、この本、オススメです。
当ブログをお読みいただきありがとうございます。
少しでも、この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。
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