日本の人口は、なぜ減っているのか?【人口減少の本質を厚生労働省の資料から探る】

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疑問符

現在、日本の人口減少が大きな問題となっており、40年後(2060年)の人口は、約8,600万人と予想されています。

 

日本の人口は、約1億2649万人(2018年現在)ですから、4000万人以上減少することになります。

なお、日本の人口ピークは、2008年の約1億2800万人です。

 

つまり、約40年で、日本の人口は3分の2に減るってことです。

すっごい減少スピードです。

 

ちなみに、4000万人の人口というと、関東地方(一都六県)がほぼ消滅することを意味します。

内訳は、こんな感じです。(日本の統計2018より)

都道府県人口数(単位:千人)
東京都13,515
神奈川県9,126
埼玉県7,267
千葉県6,223
茨城県2,917
栃木県1,974
群馬県1,973
合 計42,995

 

これは、さすがに、ヤバイでしょ!?

他人事って、笑ってられない・・・(笑)

 

なお、人口減少が、なぜ問題かというと、

  • 消費活動の減少
  • 行政機能の破綻
  • 企業の海外流出

などが起こり、日本の経済規模がどんどん縮小してしまうからです。

 

経済規模が縮小するということは、国の税収が減ることを意味しますので、今までのような行政サービスを維持することも難しくなります。

つまり、結果、私たちの生活に大きな影響が出るということです。

 

なお、人口減少がおよぼす影響については、こちらの記事をご覧ください。

日本の人口が減ると何が問題なの?【他人事で済まない大きな課題】

 

でも、

「なぜ?人口が減っているの?」、「改善はできないの?」って、

疑問に思いませんか?

 

結論から、言っちゃえば、

「死亡者より、出生者が少ないから」

となっちゃいますが、それをさらに深堀りして、人口減少の本質的な原因を考えてみたいと思います。

 

それでは、偏ってまいりましょう。

出生率等の推移

まずは、内閣府と厚生労働省の資料から、人口減少に関係がありそうな指標を比較してみます。

言葉の定義

ちょっと、聞きなれない言葉が多いので、わかりやすく、1つずつ説明しておきます。

合計特殊出生率

1人の女性が生涯に産む子供の数の平均

完結出生児数

夫婦の最終的な平均出生子供数(結婚した夫婦の平均出生数)

生涯未婚率

50歳の時点で一度も結婚したことがない人の割合

平均初婚年齢

初めて結婚した年齢の平均

比較表

合計特殊
出生率(%)

完結出生
児数(人)
生涯未婚率(%)平均初婚年齢(%)
19474.544.2726.122.9
19751.912.1927.024.7
19851.762.193.94.328.225.5
20001.362.2312.65.828.827.0
20051.262.0916.07.329.828.0
20101.391.9620.110.630.528.8
20151.451.9424.214.931.129.4

※完結出生児数については、調査時期のずれがあるため、近似値を使用しています。

この表から読み取れること

まず、合計特殊出生率ですが、2005年の1.26(最低値)より、緩やかに上昇してます。

ただ、人口維持に必要な水準は、合計特殊出生率2.08とされておりますので、人口を維持することはかなり難しいことがわかると思います。

ちなみに、団塊の世代と言われる1947年は、合計特殊出生率4.54となってます。

 

最終的には、この「合計特殊出生率」を上げない限り、日本の人口増加(維持)は難しいということになります。

 

次に、完結出生児数ですが、1975年から2005年の30年間は、ほぼ変動はありません。

常に、2人以上をキープしています。(2005年で、2.09人です)

 

つまり、2005年までは、結婚した夫婦は、2人以上の子どもを出産していることになります。

 

その後、緩やかに減少しておりますが、2015年においても「2人の子どもを出産している夫婦」が多いことがわかると思います。

 

なお、生涯未婚率と平均初婚年齢は上昇し続けており、2015年現在で、

【生涯未婚率】

  • 男性 24.2%
  • 女性 14.9%

【平均初婚年齢】

  • 男性 31.1歳
  • 女性 29.4歳

となっております。

 

つーか、初婚年齢はまだしも、これって結構、衝撃的な数字じゃないですか!?

だって、男性に限って言えば、100人中24人が、一生のうち1度も結婚してないんですよ。

 

いい勉強(経験)になるから、1度ぐらい結婚したっていいのに・・・(笑)

参考資料

内閣府

出生数及び合計特殊出生率の年次推移

平成27年度少子化の状況及び少子化への対処施策の概況「第1部 少子化対策の現状と課題」

平均初婚年齢の推移

厚生労働省

第15回出生動向基本調査「国立社会保障・人口問題研究所」

平成26年版厚生労働白書

人口減少の原因

上記の比較表をみて、既にお分かりかもしれませんが、

 

結婚した夫婦の出生児数は、長い間2.0人を維持しているのに、合計特殊出生率が、下がり続けているということは、「結婚しない人」が増えたということです。

 

これは、生涯未婚率の推移を見てもらうと一目瞭然ですね。

 

ちなみに、日本の婚外子割合は、2.1%となっており、出生する子どもの約98%は、婚姻関係にある男女から産まれています。(アメリカの婚外子割合は、約40%です)

 

つまり、生涯未婚率の上昇は、直接的に、合計特殊出生率の低下につながるということです。

 

以上のことから、

日本の人口減少の直接的な原因は、「生涯未婚率の上昇」である

と考えられます。

 

なお、婚外子については、こちらの記事で詳しく書いています。

日本の婚外子割合は?【未婚者の意識が意外な結果に!?】

完結出生児数が低下している原因は?

「完結出生児数」の低下は、「平均初婚年齢」の上昇が原因だと思われます。

 

なぜなら、妊娠率は、年齢の影響をすごく受けるからです。

初婚年齢が上がるということは、妊娠率が下がるということを意味しますので、当然、出生児数に影響を与えます。

 

結果、「完結出生児数」が低下します。

 

これは、「不妊治療をされる方」が多いとの報道からも、なんとなく感じとれますね。

そして、その要因の1つとして「初婚年齢の上昇」が影響しているのです。

 

ちなみに、初婚年齢の上昇においては「経済的不安」という要因を無視できません。

以前、読んだ「ニッセイ基礎研究所」さんのレポート(未婚者:18~34歳に行った調査)で、1年以内に結婚する場合における最大の障壁は、男女ともに「結婚資金(40%程度)」という結果が出ています。

 

これは、若者たちが抱える「日本社会の未来に対する不安」が、初婚年齢に少なからず影響を与えているのだと思います。

 

以上のことから、「完結出生児数の低下」を抑えるには、「平均初婚年齢」の上昇を抑えるしかないと思います。

 

あ!?

あとは、強烈な医療の進歩とかかな・・・(笑)

まとめ

ハート、心、つながり

はい、最終的な結論です。

日本の人口減少は、「結婚しない人が増えた」ことが直接の原因です!!

 

よって、「生涯未婚率」の改善を行わない限り、人口減少を止めることはできません。

 

なお、「結婚をしない人」について考えてみると、次の2つに分けられると思います。

  1. 結婚したくない
  2. 結婚したいけど、できない。

「結婚したくない人」に、結婚しろとは言えませんので、「結婚したいけど、できない人」同士が、結婚できるようにマッチングするしかありません。

 

現在、各自治体が、税金を投入し、婚活イベントなどを行っている背景には、このような事情があるんだと思います。

つまり、国としては、人口減少を食い止める(緩やかにする)ため、「生涯未婚率を下げたい(結婚して欲しい)」と考えているのです。

 

当ブログをお読みいただきありがとうございます。
少しでも、この記事を楽しんでいただけたなら幸いです。

 

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