この記事では、スノーボード「ビンディング」のセッティングにおける、
- スタンス角度(アングル)
- スタンス幅
- センタリング
の調整方法について紹介しています。
こんな人に、読んでいただけると嬉しいです。
- 「ビンディングのセッティングって、お店の人にやってもらうんじゃないの?」と思っている人
- ターンで、エッジが「ズレて」しまう人
- キッカーの抜けが安定しない人
- スイッチライディングが滑りづらいと感じている人
- なんか、滑っている姿が「ダサい」と思っている人
まとめると、
「ビンディングのセッティングに、こだわったことがなく、スノーボードの悩みを持っている人」
は、みんな読んでね!!ってことです。(笑)
スタンス角度(アングル)
まずは、スノーボードのビンディング調整において、一番重要だと思われる「スタンス角度(アングル)」からいきます。
スタンス角度のしくみ(見方)
スタンス角度は、「前足:○○°、後ろ足:○○°」と表されます。
例えば、
- 前足:24° 後ろ足6°
- 前足:18° 後ろ足ー0°
- 前足:12° 後ろ足ー12°
みたいな感じです。(3パターンを例に挙げました)
なお、このスタンス角度(°)の考え方ですが、こんな感じです。
ビンディングが、スノーボードの進行方向に対し、真横を向いている状態が「0度」となります。
次の画像は、「前足15°、後ろ足:ー6°」でセッティングしてあるため、両足のつま先が外側を向いています。
ビンディングの外しかた
まずは、ボードとビンディングを外しましょう。
ビンディングは、プラスのネジ(この場合は4つ)で止まっているだけですので、プラスドライバーで、簡単に外すことができます。
外すとこんな感じです。
ボードは、ビンディングの下から、ネジ穴(インサートホール)が出てきます。
スタンス角度のセッティング(調整)方法
スタンス角度は、ビンディングのディスクプレートで行います。
なお、ディスクプレートは、次のような向きで使いましょう。
【正しいディスクプレートの向き】
【誤ったディスクプレートの向き】
次に、スタンス角度を決めていきます。
ビンディングとディスプレート(裏側)には、ギザギザの目盛が着いてますので、この目盛を使って、角度を設定していきます。
あとは、ボードのネジ穴(インサートホール)に合わせて、ネジを止めるだけです。
スタンス幅
スタンス幅って、どこからどこまでなの?
スタンス幅のセッティング(調整)方法
スタンス幅の調整は、すっごく簡単です。
だって、ビンディングの取り付ける位置を変えればいいだけですから。
ちなみに、ボードによっては、ビンディングの取り付け位置による「スタンス幅」を表示しているものもあります。(書いてなければ、カタログでチェックするか、自分で測ってください)
こんな感じです。
スタンス幅を調整するときの注意点
ボードメーカーによって違いはありますが、一般的に、ボードのネジ穴は1cm感覚で開けられています。
ですので、ネジ穴を1つズラすと、スタンス幅が1cm変わるってことです。
ただ、片足だけ「ネジ穴」の位置をズラしてしまうと、そのボードの推奨位置に乗れなくなってしまうため、スタンス幅を調整するときは、両足とも同じように「ネジ穴」をズラしてください。
センタリング
センタリングの調整って、やってない人が多い印象ですが、必ずやってください。
「センタリング」って何だ?
センタリングとは、ボードの中心にしっかり乗るための調整です。
この調整をしておかないと、つま先やかかと側に重心が偏り「バランス」が悪くなります。
なお、こんな感じです。(わかりやすく極端にしています)
【センタリングができていない場合】
つま先が出すぎている。
かかとが出すぎてる。
【センタリングの調整を行った場合】
つま先とかかとが、同じぐらい出ている状態が理想です。
ちなみに、「なぜ、センタリングがズレるのか?」と言うと、
- ボードの太さ
- 足のサイズ
- ブーツの大きさ
などの違いによるものです。
ですので、ほぼ誰でも必要となるセッティングです。
センタリングのセッティング(調整)方法
実際には、こんな感じで調整します。
初心者向けセッティング
「どんなセッティングにしたらいいかわからない・・・」という人は、まずは、次のセッティングで滑ってみてください。
そして、少しつづ「スタンスの調整」を行っていきましょう。
なお、男女共通です。
スタンス角度(アングル)
前足:18~21°
後ろ足:0°
スタンス幅
持っているスノーボード(板)の中心のネジ穴(インサートホール)を使用する。
一般的に、各種ボードメーカーは、「中心のネジ穴(インサートホール)」を使うことを推奨していますので。
センタリング
必ずやる!!(笑)
アンクルストラップ・トゥーストラップの調整(おまけ)
ブーツを履いて、ビンディングを締めたときに、ストラップ(アンクル・トゥー)の中心とブーツの中心が合うように、長さの調整をしておきましょう。
長さが合っていないと、ブーツがしっかり固定されず危険です。(パフォーマンスも落ちるかも・・・)
ストラップの長さの調整は、赤丸のネジを外し、取り付ける穴の位置を変えるだけです。
まとめ
ビンディング(スノーボード)のセッティングにおいては正解はありません。
根気強く、「スタンス角度(アングル)」と「スタンス幅」を試して、自分に合ったセッティングを探してみてください。
また、滑りのスタイル(カーヴィング、パーク、パウダーなど)によっても、適したセッティングは変わってきます。
自分の滑り(スタイル)の変化に合わせて、セッティングも見直してきましょう。
僕は、ほぼ「パーク(キッカー)」で遊ぶので、
- スタンス角度「前足:18° 後ろ足:-3°」
- スタンス幅「60cm」
- センタリング調整「当然あり」
で、滑っています。
【関連記事】
スノーボードのスタンスに悩んでいる人は、股関節の可動域から個々の一番バランスのとりやすい立ち位置を測定できる「スタンサー」という機器がありますので、試してみてもいいかもです。
この記事では、「フラックス(FLUX)」のビンディングを使って説明させていただきました。
メーカーが変わると、多少、セッティング方法が変わってきます。
ちなみに、フラックスは、ストラップの調整も工具なしで可能なうえ、ネジが緩まないようにストッパーが付いているので、滑っていてネジがなくなる(外れる)ってこともありません。
僕は、長年、フラックスを使っていますが、ほんとオススメです。
ビンディング選びで悩んでいるなら、検討してみてください。(足も痛くなりづらいですよ~)
【オススメモデル フラックス DS】
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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