子どもに、はじめてスノーボードをやらせようと思っているんだけど、
- スノーボードスクールに入れるべきか?
- それとも、自分で教えるべきか?
と、悩んでいませんか?
もしくは、
「自分でスノーボード教えているんだけど、子どもが全然滑れるようにならない。」
と、お困りじゃないですか?
お恥ずかしい話、スノーボードを15年以上やってきましたが、僕も悩み、困りました。(笑)
ただ、よくよく考えてみて思ったんですが、子どもとのスノーボードは、我が家のレジャーです。
子どもが自ら、「スノーボードをやりたい!」と申し出たなら良いと思いますが、親の希望でスノーボードをやらされて、かつ、知らないインストラクターの人に押しつけられた子どもは嬉しいでしょうか?
優先しなければならないのは、滑れなくても、子どもにスノーボードを楽しんでもらうことだと思うんです。
そう思ってからは、子どもにスノーボードを教えるのも楽しくなりました。
また、根気よく教えていけば、子どもは必ず上手くなります。
「ゆっくり遠まわり」していきましょう。
ということで、この記事では、はじめてのゆるく教えるスノーボード【子ども編】をお届けします。
スノーボードで一番重要なこと
まず、子どもにスノーボードを教える前に、僕たちがきちんと、認識しなければならないことがあります。
それは、スノーボードで、一番重要なのは、
「滑ること」ではなく、「きちんと止まれること」
ということです。
なぜなら、自分の意思で止まれるようになると、スノーボードが怖くなくなるからです。
自分で止まれないスノーボードほど、怖いものはありません。(笑)
スノーボードの教え方
それでは、スノーボードの教え方について、順を追って説明していきます。
ステップ1:基本姿勢
まずは、フラットなところで、ボードを履き、基本姿勢を教えましょう。
基本姿勢は、前足方向に、胸を腰を軽く向け、両ひざと腰を軽く落とします。
目線は、足元を見るのではなく、進行方向に向けます。
年齢の低い子どもの場合は、言葉で理解しづらいかもしれませんので、次のように言ってみてください。
まず、真正面を見ながら、ゴリラのポーズ(ウホ!)をしまーす。
そのまま前足方向を向きまーす。
肩の力を抜いて、手を下げまーす。
こんな感じです。
これをすると、ゴリラのポーズで、自然とひざが曲がり、低い姿勢になります。
お試しください。
これで、基本姿勢は、バッチリのはず!!
ステップ2:転び方
次は、転び方です。
怖くなったら、お尻を雪面につける(座っちゃう)か、ヘッドスライディングのように胸から倒れちゃいましょう。(自然と腕は着いちゃいますけどね)
その際に、決して、手から雪面に着いてしまわないようにしてください。
手首を傷めちゃいますので。
必ず、滑り始める前に、フラットなところで練習しておきましょう。
ステップ3:サイドスリップ
まず、子どもに、スノーボードは、ボードを横にすると止まることができることを伝えておきましょう。
こんな感じで。
次に、緩やかな斜面で、ボードを横にし、ヒール(かかと)側で立ってみます。
そのまま、ヒールの加重を弱くしていき、ボードが横の状態のまま滑ってみます。
このときに、あなたが子どもと向かい合って立ち、支えてあげてください。
慣れてきたら、子ども膝を押さえながら一緒にサイドスリップで滑ってみてください。
これを繰り返すことで、ヒールエッジへの加重を体が覚えます。
また、ヒールの加重を強くすれば、止まれることも覚えられます。
ちなみに、トゥ(つま先)側に加重すると、逆エッジで前のめりに転ぶことも教えておいてください。
ステップ4:真っ直ぐ滑って、ヒール加重で止まる
緩やかな斜面で、サイドスリップができたら、滑り始めにボードを斜面に対し縦にして、真っ直ぐに滑り、ヒール加重でボードを横にして止まる練習をします。
最初のうちは、サポート役が2人いるとやりやすいです。
役割を決め、どちらかが、下でキャッチしてください。
ヒール加重は、体が開きやすく、結構簡単に曲がれるようになります。
人は、怖いと思うと、肩が開いて後継になるからです。
【スタート】
【真っ直ぐ滑る】
【ヒール加重で止まる】
この練習は、徹底して行ってください。
これは、スノーボードの一番重要な、「自分の意思で止まる」ための練習です。
これができるようになると、ゲレンデを滑りながら、怖いと思ったときに、常にヒール加重で止まれるようになります。
まずは、「止まるときはヒールエッジ」を、クセにしてしまうことで、衝突などによる怪我を予防できると思います。
ステップ5:木の葉落とし(ヒール側)
ボードが横の状態のまま、左右に大きく滑ってみましょう。
進みたい方向の足(ノーズ側またはテール側)に、加重することで、ボードが斜面に対し、少しだけ縦になりますので、そのままコースギリギリまで滑ってみます。
コースギリギリまで滑って止まったら、今度は、逆足に加重し、逆のコースギリギリまで滑ります。
ステップ2のサイドスリップの時と同様に、あなたが子どもと向かい合って立ち、ひざを押さえながら滑ってください。
これを行うことで、子どもにエッジに乗る感覚を覚えさせます。
これを繰り返し練習することで、木の葉落としは楽々マスターです。
ステップ6:木の葉落とし(トゥ側)
ヒール側の木の葉落しがマスターできたら、次は、トゥ(つま先)側にチャレンジしてみましょう。
これは、進行方向に対し、背中を向ける上、トゥ側への加重がかなり難しいと思います。
基本的なやり方はステップ5と同じですが、違うところは、あなたが子どもの背中側に立ち、お尻を押さえながら滑ることです。
こんな感じです。
これは、うちも、かなり苦労しました。
アドバイスとしては、「根気」です!!(笑)
大人に教えるのと違い、「イライラ」することも多いですし、「なんで、できないの?」って言いたくなったりしますが、「グッと」我慢して、できるようになった部分に目を向けて、褒めてあげましょう。(これは私も今だから言えることです・・・)
ここまでできるようになると、連続ターンまであと少しですね。
スノーボードを教えるときの注意点
子どもにスノーボードを教えるにあたり、足の力で無理やりボードを曲げるやり方(ドリフトターン)は教えないでください。
体重移動(ボードへのしっかりとした加重)により、ターンすることを覚えさせることで、滑りがすごく綺麗になります。
当然、その後の上達も大きく違ってきます。
そのためにも、基本姿勢(ゴリラのウホ!)を徹底させてください。
滑っているときなど、ひざが伸びてしまう人が多いです。(子どもは特に!)
低い姿勢で、ひざを柔らかく使うことで、ボードへの加重がしやすくなります。
子どもには難しいですが、しっかりボードを踏む意識が重要です。
まとめ
子どもにスノーボードを教えることで、自分自身も成長できます。
1つ1つの行動を理論化し、「どうしたら伝わるだろうか?」を考える必要があるからです。
また、どんどん成長して(上手くなって)いく、子どもを見るのは、とても嬉しいものです。
子どもの「これもできるようになったよ!」の笑顔をどんどん増やしていきたいですね。
普段は、ストイックに攻めているスノーボーダーも、たまには、子どもと「ゆるくスノーボードを楽しむ日」があってもいい気がします。
新たな発見(気づき)があるかもしれませんよ。
ちなみに、連続ターンについては、こちらの記事をご覧ください。
また、「そろそろ、オーリーにチャレンジだーーーー!!」というあなたはこちらの記事がオススメです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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