「スノーボードのチューンナップって意味(効果)あるの?」
友人からこんな質問を受けることがあるんですが、はっきり言って、
意味ないです!!
(え!?意味ないのーーーーーーーーーーー)
ただし、「ハイシーズンしか滑らないなら!」という条件つきですが。
ちなみに、僕が言う「ハイシーズン」の定義は次のとおりです。
ハイシーズンとは「気温が低く雪が締まっている状態(時期)」のことで、一般的には、12月後半から、3月上旬までって感じです。
ハイシーズンにおいては、ボードは勝手に走ります。(パウダーの場合は別ですが)
ワックスだって、スプレータイプで十分ですし「ボードが走らないな~」と感じることは、ほぼないはずです。
つまり、ハイシーズンしか滑らないなら、1万円近くかけてスノーボードをチューンナップしても、ほぼ意味はありません。(費用対効果ほぼゼロです・・・)
「じゃあ、なんで、みんなチューンナップに出すの?」って思いますよね。
はい、その答えは、
春雪(シャバ雪)でのボードの滑りが、全く違うからです!!(断言します)
そうです、チューンナップの効果を強烈に実感するのは、春雪(シャバ雪)なんです。
時期的には、3月後半から5月上旬です。
この時期まで、滑るなら、チューンナップは必須です。
そんなことで、この記事では「春スノーボードを快適に楽しむための、チューンナップ」について紹介します。
それでは、偏ってまいります。
スノーボードのチューンナップって、なにをするの?
まずは、チューンナップでやってくれる、主な作業(加工)について説明します。
1.ソール面とエッジの研磨
まず、スノーボードのソール面と、エッジを専用の機械などで研磨し、古いワックスや浅い傷などを綺麗にします。
また、この作業を行うことで、ソールの歪みを整え、フラットなソールをつくります。
ちなみに、もともと、コンベックスソールとして設計されたボードは、フラットにしちゃダメですけどね・・・(笑)
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
2.ストラクチャーを入れる
次に、ソールに「ストラクチャー」と呼ばれる、細かい溝を入れていきます。
ストラクチャーを入れることで雪に含まれる水分が、必要以上にボードのソールに張り付かないようにします。(水分の逃げ道をつくる)
「なぜ、チューンナップをしておくと春雪(シャバ雪)でのボードの滑りが違うのか?」の答えは、このストラクチャーにあります。
春雪(シャバ雪)は、雪が解けて水分が非常に多くなっています。
この水分が、ソール面に必要以上に張り付くことで、滑りを悪くします。
水分を多く含んだ春の新雪で、ボードが滑らないのと同じ原理です。
だからこそ、春雪(シャバ雪)の滑走においては、このストラクチャー加工は必須です。
ストラクチャーは、色々な形がありますので、滑走スタイルで選んでみてください。
ちなみに、僕は「クアトロストラクチャー」を入れています。
フリースタイル系にオススメです。(オールラウンドに力を発揮します)
3.エッジビベルド加工
そして、「エッジビベルド加工」を施します。
「エッジビベルド」とは、滑走中に無駄なエッジが引っ掛からないようにする加工のことです。
詳しくは、こちらの記事で、がっつり書いています。
ぜひ、ご覧ください。
⇒スノーボードのチューンナップなら【エッジビベルド】にもこだわれ!
4.ホットワックス(ベースワックス作り)
最後に、ホットワックスをかけます。
最近では、ワックスの浸透率を上げるため、専用機械を使うことが多いみたいです。
そういう、僕も「Vサーモ」という機械で、ワックスをしてもらっています。
普通のホットワックス(アイロンを使用)の数十回分の効果が、1度の作業で可能になるそうです。
自分でベースワックスを作る必要がないため、楽々です。
また、ストラクチャーを入れておくことで、さらにワックスの浸透率を上げることができます。(細かい溝に、ワックスが浸透します)
この専用機械によるホットワックスも、春雪(シャバ雪)の滑りにおいて、大きな役割を担っていると言えます。
なお、滑走ワックスは、自分でかけてくださいね!!
ソール形状に合わせたチューンナップ
スノーボードをチューンナップに出す時は、なんでもかんでも、ただ出せばいいわけではありません。
まず、自分のボードのソール形状を知り、その形状に合わせて依頼してください。
なお、スノーボードのソール形状は、次の2種類しかありませんので、ソール形状別に主なメーカーをご紹介します。
コンベックスソール(オガサカ製)
言わずと知れた、長野県にある「オガサカ製作所」で作られている「日本人が、日本人ために、日本で作っているスノーボード」です。
この工場で作られているボードは、原則、コンベックスソールを採用しているため、普通のチューンナップに出すと、ソールがフラットになってしまう可能性があります。
次のメーカーのボードに乗っているなら、事前に「コンベックスソール対応かどうか」を確認し、チューンナップを依頼してください。
- NOVEMBER
- SCOOTER
- OGASAKA
- RICE28
- 011 ARTISTIC
フラットなソール(通常のソール)
コンベックスソール(オガサカ製)以外のメーカーは、ほぼ、フラットなソールを採用しています。(例外はありますが・・)
ですので、どこのチューンナップに出しても平気です。
一応、主なメーカーを紹介します。
- BURTON
- CAPiTA
- ALLIAN
- DEATH LABEL
- SALOMON
- K2
- NITRO
- ROME
きりがないんで、この辺で。(笑)
なお、近くにスノーボードショップがないなら、ネットでも依頼できますよ。
まとめ
ここで、スノーボードのチューンナップについて、まとめておきます。
- ハイシーズンしか滑らないなら、チューンナップは不要
- 春スノーボードを楽しむなら、チューンナップは必須
- チューンナップするなら、ストラクチャーとホットワックスは必須
春のスノーボードで一番ストレスになるのは、「ボードが走らない」ことだと思います。
つーか、これは、誰もが経験したことがあるはず。
チューンナップをしておくことで、このストレスを軽減することができます。
ぜひ、チューンナップをして、快適な春スノーボードを楽しみましょう!
なお、ソールが汚れていては、ストラクチャーの効果を実感できません。
春雪は、ソールが汚れやすいため、こまめにクリーニングしてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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