僕は、10年以上「ノベンバーアーティスト」に乗り続けている、アーティスト愛な男です。
そして、コンベックスソールをこよなく愛しています。
なので、基本的に「ノベンバーアーティスト」以外は、買いません。(乗りません)
【関連記事】
「なぜ、ノベンバーアーティストなのか?」「コンベックスソールとは?」については、こちらの記事を。
でも、「たまには、他のボードも乗ってみたい・・・」という浮ついた心理が働きます。
いわゆる、
「いくらハンバーグが大好きだって、毎日、ハンバーグじゃ飽きちゃうだろ!?たまには納豆も食わせろよ理論」
です。
そんな心理状態の中、たまたま友人の「ノベンバーデザイヤ(DESIRE)」にがっつり乗らせてもらう機会がありましたので、その乗り心地についてまとめておきます。
ボード選びの参考にしていただけると嬉しく思います。
試乗ボード「NOVEMBERスノーボード DESIRE 154cm」
まずは、乗らせてもらったボードの紹介です。
【トップシート】
【ソール】
「DESIRE」は、グランドトリック、ジブ、パークで力を発揮する超トリック系ボードです。
ボードは、ツインチップのキャンバー形状で、僕の大好きなコンベックスソールを採用しています。
カタログ値では、アーティストと比べ若干ではありますが、フレックスが柔らかく、ボード(ウエスト幅)が太くなっています。
ちなみに、ノベンバーのカタログでは「DESIRE」は、次のように紹介されています。
グラウンドトリックのために本気で作り上げたモデルDESIRE
フルモデルチェンジされたグラウンドトリック、ジブ用のハイポテンシャルモデルDESIRE。
超軽量FM2コアを新採用したブランド最軽量のスイングウェイトを持つこのモデルは今まで以上に高回転スピンを可能にし、同時に高速化された反発スピードが技のキレと高さを今まで以上に増幅させる。
さらに足元に特大円弧を配置した特殊なサイドカーブFLASH GRIP SIDE CURVEにより足元のグリップ力を強化。
トリックの予備動作と仕上げを容易にし、逆モーションやスムーズな繋ぎも楽に行えるように設計されている。
またW POWER CARBON RIBBONを採用することでノーズ及びテールの反発性能を大幅に向上させ、ボードを弾くことで得られる高回転力により難易度の高いグラウンドトリックを可能にする。
様々なトリック性能をより高いレベルで発揮するハードトリック対応フルツインモデル。
より高度なスピン、ジブ、グラトリのためのトリック系ハイクラスモデル。
出典:NOVEMBER SNOWMATERIAL
実際に、乗って(滑って)感じたこと
フレックス(反発)
「アーティスト」に比べて、少し柔らかいかも?って感じです。(はっきり柔らかいと感じるレベルではありませんでした)
だからと言って、「反発が少ないか?」というと、ぜんぜんそんなこともなく、しっかり反発してくれます。
「反発のクイックさ」としては、オガサカ工場特有の「ヌルっ!」っと来る感じで「アーティスト」とほぼ変わりません。
トーション(ねじれ)
トーションは、「アーティスト」よりも柔らかい(しなやか)です。
ボードを履いて、後ろ足をフラットに踏み、前足のつま先を上げたときに、ボードがねじれているのがはっきりわかります。
トーションが柔らかいことで、デコボコした荒れたバーンの振動を吸収してくれるので、すっごく滑りやすかったです。
なので、荒れたバーンでチョッカリしたときは、「デザイヤ」の方が楽でした。
ターン
「デザイヤ」は、キャンバー形状のため、しっかり踏むことができ、ターンが気持ちいいです。
まずは、ロングターンですが、しっかり踏むことでエッジがズレたりすることなく、気持ちいいカーヴィングターンが可能です。
はっきり言って、結構、切れます!!
なので、ハイスピードでも不安を感じることはなかったです。
次に、ショートターンですが、コンベックスソールを採用していることもあり、非常に滑らかです。
コンベックスソール独特の乗り心地(ヌルヌルと動くターン)が可能です。
エッジの引っ掛かりも感じることはありません。
ただ、「アーティスト」のショートターンの滑らかさと比べると劣ります。
僕としては、「アーティストに比べ、少しだけ、ターンに力を使うな~」と感じました。
「デザイヤ」は、グランドトリックをメインに考えて作られているため、このあたりは、仕方ない部分かもしれません。
そうは言っても、フラットソールのボードに比べると、圧倒的に滑らかなターンの切り替えができますけどね。
スピン後の着地(グラトリで180)
やっぱ、キャンバーって感じで、「バチっ!」と立てます。
エッジがしっかり噛むので、意図しないドライブを抑えることができます。
もちろん、コンベックスソールのため、ドライブさせたいときには、エッジの引っ掛かりが少なく、ドライブも楽々です。
ノベンバー「デザイヤ」の柔らかさ(フレックス)を検証
体重「50kg」の友人と、体重「60kg」の友人にプレスやオーリーをしてもらいました。
あなたの体重にあわせて、イメージしていただけると参考になるかもです。
【体重50kgのテールプレス】
【体重60kgのノーズマニュアル】
【体重60kgのオーリー】
まとめ
ここで、ノベンバー「アーティスト」と「デザイヤ」の乗り心地の違いについてまとめておきます。
- アーティストより、グランドトリック向け
- フレックスは、あまり変わらないが、トーションが柔らかい
- 荒れたバーンに強いため、春のシャバ雪にもいいかも
- ターンの滑らかさなら、アーティストに軍配が上がる
オガサカ工場が作っているので、どちらのボードも品質に間違いはありません。
なので、
「自分は、どういうスノーボードがしたいのか?」
で、選んだいただくことが大切だと思います。
フリーランメインなのに「デザイヤ」を買っても満足度は低いでしょうし、逆に、グラトリしかしないのに「アーティスト」を選ぶメリットは少ないと思います。
ただ、もし、
「オールラウンドになんでも遊べるボードが欲しい!」
「何をやりたいか定まってない・・・」
というなら、迷わず、「ノベンバーアーティスト」をオススメします。
ノベンバーの代表(定番)モデルということもあり、どんなジャンルにも対応できるうえ、このボードに乗っておくことで、あなたのやりたいことにあわせて、次のボード選びの基準値にすることができます。
ぜひ、スノーボードを全力で楽しむためにも、自分自身を納得させられるボードを選んでください。
ちなみに、言うまでもありませんが、僕は「NOVEMBER ARTISTE(ノベンバー アーティスト)」を買います。
だって、僕は「NOVEMBER ARTISTE」しか乗らない、「ARTISTE愛」な男なんで。(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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