この記事では、スノーボードのチューンナップの1つ、「エッジビベルド加工」についてご紹介します。
おそらく、ほとんどの人が気にしたことがない「マニアックなチューンナップ」です。
だって、ハイレベル仕様のチューンナップをお願いしないと、「エッジビベルド加工」がされることはないからです。
また、工場出荷時のスノーボードで、この「エッジビベルド加工」がされているボードは、ほとんどありませんし。
つまり、ほとんどのスノーボーダーが、「エッジビベルド加工」されたボードに乗ることはないということです。
もしくは、乗っていても気づかないか・・・
言い方を変えれば、「超こだわり派」のみが気にする加工と言っても過言ではありません。
もしくは、アホ(スノーボードに狂っている人)だけが気にする加工です!(笑)
僕は、そんな超こだわりの加工がされたボードに、10年以上乗り続けています。(ボードを変えても、エッジビベルド加工をしています)
「なぜ?」って、こだわりのライダーのみが手にする「エッジビベルダー」の称号がほしいからです。(笑)
つまり、「誰もこだわらないからこそ、あえてこだわれ!」ってことです。
そんなことで、スノーボードのチューンナップで、ぜひこだわって欲しい「エッジビベルド加工」について、説明していきます。
エッジビベルド加工ってなに?
まずは、「エッジビベルド」を知りましょう。
「エッジビベルド加工」とは、スノーボードのエッジに施す加工で、キッカーの抜けやBOX(レール)でのエッジの引っ掛かり、フリーランにおける逆エッジなど、無駄にエッジが引っ掛かってしまうことを軽減するチューンナップです。
具体的には、こんな感じです。
通常のスノーボードは、青い色のソールが雪面とフラットになっており、両サイドのエッジが雪面に対し、90°の状態になっています。
次に、「エッジビベルド加工」がされたボードをみてみます。
雪面に対し、90°だった両サイドのエッジが、微妙に浮いているのがわかると思います。
このように微妙にエッジを浮かす(削る)加工が、「エッジビベルド加工」です。
なお、「エッジビベルド -1°」とは、雪面とエッジの浮きの角度が、「1°」ということです。
一般的には、「-1° ~ -2°」の範囲で加工されます。
ただ、両サイドのエッジを浮かしただけだと、エッジの角度が丸くなってしまい、ターンの切れが落ちてしまします。
そうならないように、サイドエッジ部分も同様に削り、エッジの角度を90°に保っています。
この微妙なエッジの浮きが、無駄なエッジの引っ掛かりを軽減してくれるというわけです。
エッジビベルド加工したボードの乗り心地
はっきり言って、乗り心地は、全くわかりません。(違いに気づけない)
って、「意味ないじゃーーーーーーん!!」
そう思ったあなた、それは違います!
逆に、違いを感じない所がいいんです。
だって、全く違和感(違い)を感じることなく、無駄なエッジの引っ掛かりを軽減してくれるんですよ!!
これ最高でしょ!?(そう思ってください・・・)
ちなみに、僕は「ノベンバーアーティスト」というコンベックスソールのボードに乗っているため、ますます「エッジビベルド加工」の違いを感じることはできません。
だって、コンベックスソールって、もともと両側のエッジが浮いてますので・・・
【関連記事】
コンベックスソールについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
エッジビベルド加工のボードに乗るには
「エッジビベルド加工がされたボードに乗ってみたい!」
スノーボードマニアなら、誰でもそう思うはず。
でも、この願望は、かなりハードルが高いです。(笑)
なぜなら、「エッジビベルド加工」のボードに乗るには、次の2種類の方法しかないからです。
- ハイレベルのチューンナップで、「エッジビベルド加工」をしてもらう
- 「エッジビベルド加工」がされたボードを購入する
一般的には、「1のチューンナップで加工してもらう」のがいいと思います。
乗りなれた現在のボードをチューンナップすることで、「エッジビベルド」の効果を実感しやすいと思うからです。(違いに気づけたら達人ですが・・・)
スノーボードのチューナップを行っているショップであれば、どこでもやってくれるはずなので、お店の人に相談してみてください。
ちなみに、近くにボードショップがないなら、ネットでも注文できますよ。
次に、「2の加工してあるボードを購入する」です。
「エッジビベルド加工」については、ほとんどのメーカーさんが、工場出荷時に加工していませんが、加工を施しているメーカーがあるんです。
それは、「デスレーベル」というメーカーさんです。
このメーカーの「デスシリーズ」というボードは、
工場出荷時から「エッジビベルド -1.5°」の加工がされています。
嬉しすぎる仕様です。
デスレーベルについては、こちらでご覧ください。
【関連記事】
デスレーベルの「デスシリーズ」については、こちらで試乗レポートしてます。
すっごい良いボードですよ。
⇒デスレーベルの「デスシリーズ」を試乗してわかった3つのこと【スノーボード試乗レポート】
まとめ
スノーボードって、ちょっとしたエッジの引っ掛かりで、バランスを崩し、逆エッジでふっ飛んだりします。
たかが、「1°」かもしれませんが、されど「1°」でもあります。
もしあなたが、次のような症状で悩んでいるなら、「エッジビベルド加工」を試してみてもいいかもしれません。
- グラトリで、逆エッジが多い
- キッカーの抜け(スピンなど)で、テールが引っ掛かる
- ハイスピードのちょっかり(フラット)で、エッジに不安を感じる
- BOXやレールのボードスライドに不安がある
特に、トリック系ライダーには、必須のチューンナップだと僕は思います。
ぜひ、お試しを!!
なお、スノーボードのチューンナップは色々なプランがありますので、その中に「エッジビベルド加工」が入っているかを確認してから依頼してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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