一般的に、
「スノーボード(板)は、ヘタリが生じたら、パフォーマンス(性能)が落ちるので、買い替えましょう」
なんて言われますが、本当にそうでしょうか?
もちろん、新品に比べれば、ボード自体のパフォーマンス(性能)は落ちます。
でも、スノーボードって、ボード(板)の性能だけで判断されるものじゃないですよね?
たとえば、
- ボードの性能
- 自分とボードとの相性
- ブーツやビンディングとのバランス
- スタンス幅やアングルの調整
- その日の体調
- そのボードにどれだけ慣れているか
など、様々な要素によって、パフォーマンスは変わってきます。
僕としては、このいくつもの要素の中で、「そのボードにどれだけ慣れているか」は、すっごく大きなことだと思っています。
実際、
- 乗り慣れていない新品のボード
- ガッツリ滑り込んだ愛用ボード
では、どっちが、乗りやすいですか?
と聞かれれば、僕は、ダントツで2の「ガッツリ滑り込んだ愛用ボード」と答えます。
つまり、
「ヘタリが生じたから」は、スノーボードを買い替える理由としては弱い!!
と僕は思うんです。
少し老いてきたからって、「信頼し命を預けた相棒(ボード)」に別れを告げるのも、なんか寂しいですし。
そこで、この記事では「スノーボードの寿命と買い替え時期」について、僕の偏った持論を紹介します。
ボードの買い替えを考えている人の参考になれば、嬉しいです。
ヘタリが生じたボードが、一番乗りやすい
そもそも、僕は、「ヘタリが生じたボードは乗りにくい」と思っていません。
逆に、「乗りやすいんじゃない!?」と思っています。
だって、スノーボード(板)って、1本1本かなり個性が違うじゃないですか。
たとえば、
- ボードの硬さ
- フレックスの強さとスピード(クイックさ)
- トーションの強さ
- ターンの切れ(タイミングなど)
などなど。
この複雑に絡み合った個性を把握するのに、誰だって、少なからず時間を要するはずです。
事実、新品のボードに乗ったとき、
- エッジが引っ掛かる感じがする
- オーリーのタイミングがズレる
- ターンでエッジがズレたりする
など、不安や滑りづらさを、感じたりしませんか?(僕はすっごく感じます・・・)
つまり、「ヘタリ」とは、あなたがそのボードと積み重ねた歴史であり、あなた色に染まってきた結果なんです。
そう思うと、「ヘタリ」とは、決して悪いものではなく、「パフォーマンスを上げるための大切な要素」ということになりませんか?
「ヘタったボード」って、あなたのことを一番理解してくれている存在なんですから。
最終的には、すべてのボードが「フラット」になる
僕は、「ヘタリ」の生じたボードについて、次のように考えています。
- キャンバーボードに「ヘタリ」が生じると、フラットに近づきます
- ロッカーボードに「ヘタリ」が生じると、フラットに近づきます
- そもそも、「フラットキャンバー」というボードも販売されています
結局、スノーボードって、好みの問題なんですよね。
キャンバーが好きな人もいれば、ロッカーが好きな人もいます。
もちろん、フラットが好きな人もいます。
だとすれば、「ヘタリ」が生じたボードのことを、「フラットボード」だと思えば、ぜんぜんOKな気がしませんか?
キャンバーとフラットの2つを楽しめるってことで、お得感が増しますし。(笑)
さらに言うと、そもそも「フラット」って、結構、乗りやすいんで、
- フリーラン
- パウダー
- キッカー
- BOX・レール
など、オールラウンドに遊べます。
エッジの引っ掛かりも、少ないですからね。
なので、「ヘタったボード = フラットボード」だと思って楽しんでください。
「ヘタリ」なんか、ぜんぜん気にならなくなりますから。
ただ、次のような人は、「フラットボード」だと物足りなさを感じるかも・・・
- キレッキレのカーヴィングターンをしたい
- ハーフパイプをガンガン攻めたい
- 10mを超えるキッカーで遊ぶ
スノーボード(板)を買い替える3つのタイミング
一般的に、スノーボード(板)の耐用年数は、滑走日数50~60日なんて言われます。
ご存知のとおり、僕は全く気にしていませんが。
ただ、僕の場合、もし「ヘタリ」が気になったとしても、
「自分にボードを合わせるんじゃない、ボードに自分を合わせるんだ!」
を肝に銘じていますので、踏み込み(オーリー)の強さなどで調整すると思います。(笑)
なので、僕が、ボードを替えるときは、
- ボードが折れた(壊れた)とき
- 今のボードに飽きたとき
- お金が余っているとき
って感じです。
もはや、「ヘタリ」とは無縁の理由ですね・・・
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まとめ
ここで、「スノーボードの寿命と適正な買い替え時期」についておさらいです。
- 「ヘタリが生じたから」は、スノーボードを買い替える理由としては弱い
- 「ヘタリ」とは、ボードがあなた色に染まってきた結果
- 「ヘタったボード」は、あなたのことを一番理解してくれる存在
- 自分にボードを合わせるんじゃなく、ボードに自分を合わせよう
- ボード買い替えのタイミングは、「ボードが折れた(壊れた)とき」「今のボードに飽きたとき」「お金が余っているとき」
結局、スノーボードに、耐用年数なんてないんですよね。
あなたが望むなら、折れたり、壊れたりしない限り、乗りつづけることができます。
ぜひ、「信頼し命を預けた相棒(ボード)」と、できるだけ長く、スノーボードを楽しんでください。
「フラットボード」も、結構、楽しめますよ~
なお、僕が「ヘタリ」を気にせず、乗りつづけている愛用ボードについては、こちらの記事で紹介しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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