僕は、長年のスノーボード生活を続けてきて、つくづく思うことがあるんです。
それは、
「コンベックスソール(オガサカの技術)の呪いって、ほんと凄まじいな・・・」
です。
というのも、僕は、国産スノーボード「ノベンバーアーティスト(NOVEMBER artiste)」大好き男で、気づけば、10年以上乗り続けています。
その「ノベンバーアーティスト」に使われている技術が「コンベックスソール」なんです。
もちろん、その間(10年以上の期間)に、色々なボードに試乗してきましたが、どうしても、「コンベックスソール」から離れられないんです。
さらに言うと、他のボードに乗れば乗るほど、「コンベックスソール」の呪いが強くなっていきます。
つまり、
「コンベックスソールが、どんどん好きになっていく(魅了されていく)」
ってことです。
そんな、コンベックスの呪い炸裂の中、「お前のコンベックスの呪いを解いてやるよ!」と言わんばかりの勢いで、「キャピタ ウルトラフィアー ジャパンリミテッド」にがっつり乗らせていただく機会がありましたので、その乗り心地についてまとめておきます。
ボード選びの参考にしていただけると嬉しく思います。
試乗ボード「CAPiTA ULTRAFEAR(キャピタ ウルトラフィアー)ジャパンリミテッド 151cm」
まずは、乗らせてもらったボードの紹介です。
【トップシート】
【ソール】
【ノーズ・テールの形状】
「ウルトラフィアー ジャパンリミテッド」は、キャピタの人気モデル「DOA」の日本人向けという位置づけで、オールラウンドにに遊べるボードです。
ボードは、ツインチップのハイブリッドキャンバー形状を採用しています。
こんな感じです。(かなりフラットに近い)
出典:CAPiTA 公式サイト
カタログ値では、「ノベンバーアーティスト」と比べ若干ではありますがボード(ウエスト幅)が太くなっています。
ちなみに、キャピタのカタログでは、「ウルトラフィアー ジャパンリミテッド」は、次のように紹介されています。
DOAのハイエンドモデルとしてDOAと同じ次世代ハイブリッドキャンバーを採用し、パークライディングやジビングでの扱いやすさが抜群。
ノーズからテールにかけてチタンプレートが入ったことにより、とても軽いうえに耐久性と反発力がある強いオーリーが実現。
サイドウォールにはコルクやケブラー素材が搭載されており、ライディング時やアイテムにぶつかったた際の衝撃を吸収してくれる特殊素材はかなりの耐久性がある。
新しく採用されたカンタムドライブベースは硬さと強さと速さを完備し、納得のいくソールに仕上がっている。
出典:CAPiTA 公式サイト
実際に、乗って(滑って)感じたこと
最初に、「ウルトラフィアー ジャパンリミテッドは、ありか?なしか?(いわゆる結論)」について言っちゃいますが、「ノベンバーアーティスト」大好き男の僕からすると、完全になしです。
主な理由としては、
- ターンに力を使う(かなり疲れる)
- ターン切り替え時の滑らかさがない
- フラット(チョッカリ時)での不安定さ
という3つです。
なので、コンベックスソール好きの人には、全くオススメできません。
まぁ、結論がこんな感じなんで、このあとの試乗レポートは、あまり良いことは書けませんが、フラットソールが好きな人の参考になるように、僕の主観で感じたことをそのまままとめておきます。
フレックス(反発)
「アーティスト」に比べて、ぜんぜん固い印象を受けました。
ただ、その分、しっかり踏み込んだときの反発が強いです。
反発は、とてもクイックで、「パンッ!!」って感じで戻ってきます。
フラットキャンバーに近い、ハイブリッドキャンバー形状ということで、「オーリーの反発が弱いのかな?」と思っていたんですが、全くそんなことはありませんでした。
トーション(ねじれ)
トーションも、フレックス同様に「アーティスト」よりも固いです。
ボードを履いて、後ろ足をフラットに踏み、前足のつま先を上げたとき、ボードをねじるのにかなりの力を使いました。
トーションが固いということもあってか、デコボコした荒れたバーンの振動が直接足に伝わってきます。
なので、荒れたバーンでのチョッカリは、かなりボードが暴れます。(振動が強かったり、跳ねたりします)
ターン
「ハイブリッド系のキャンバーは、通常のキャンバーに比べ、ターンの切れが悪いのかな?」
って勝手に思っていたんですが、全くそんなことはなく、気持ちいいターンができます。(ボードもしっかりしているため、がっつり踏み込めます)
まずは、ロングターンですが、しっかり踏むことでエッジがズレたりすることなく、気持ちいいカーヴィングターンが可能です。
はっきり言って、切れます!!
なので、エッジに乗っているときは、ハイスピードでも不安を感じることはなかったです。
次に、ショートターンですが、コンベックスソールと比較した場合、ターンの切り替え時に、どうしようもなく力を使います。
コンベックスソール独特の乗り心地(ヌルヌルと動くターン)とは、ほど遠い感覚でした。
また、僕としては、ターン切り替え時の「エッジの引っ掛かり」の不安もありました。
ターンに関してまとめると、
「エッジにしっかり乗っているときは安定するけど、フラットやエッジ面に乗るというのは、安定感がかなり劣る」
って感じです。
スピン後の着地(グラトリで180)
エッジを意識することで、しっかり「バチっ!」と立てます。
なので、意図しないドライブを抑えることができます。
ただ、逆に、ドライブさせたいときは、ちょっと不安を感じました。(エッジの引っ掛かりが・・・)
まとめ
キャピタは、「マザーシップ(オーストリア)」という自社工場を持っており、品質に関しては、世界トップレベルです。
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なので、「ウルトラフィアー ジャパンリミテッド」もすっごく良いボードなんだと思います。
でも、僕には、全く合いませんでした。
ほんと、スノーボードって、合う・合わないで、ぜんぜん滑りが違っちゃうんですよね。
ただ、今回、試乗させてもらったおかげで、改めて、「ボード選びは妥協できないな~」と痛感しました。
そういう意味では、
- NOVEMBER ARTISTE(ノベンバー アーティスト)
- コンベックスソール
に出会えた僕は幸せ者です。
この調子だと、まだまだ、コンベックスソール(オガサカの技術)の呪いから、解き放たれることはなさそうですね。(笑)
ちなみに、フラットソールのボードなら、「DEATH LABEL DEATH SERIES(デスレーベル デスシリーズ)」が僕の中では最強でした。
圧倒的に乗りやすいです。
コンベックスソールが合わない人は、ぜひ検討いただくといいかもです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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