僕は、15年以上、スノーボードを楽しんできました。
その間には、結婚したり、子どもができたりと、山に通うのが厳しくなる環境の変化があり、その度に、スノーボードに行ける回数は減っていきました。
もちろん、それは、僕だけじゃなく、一緒にスノーボードを楽しんでくれる仲間たちも同様です。(一部の独身貴族を除きます)
それでも、スノーボードを続けているのは、純粋にスノーボードが大好きということもありますが、それ以上に、スノーボードの楽しみ方が変化していったからだと感じています。
そこで、この記事では、15年以上のスノーボード人生の中で、
「スノーボードの楽しみ方は、どう変わってきたのか?」
について、まとめておきます。
上達のみが楽しみだった、スノーボード1年生からの「全盛期」
スノーボードにハマった頃は、滑れば滑るほど、上達していくのが楽しくて、狂ったように滑っていました。
そして、一本でも多く滑りたいという気持ちから、無駄な時間を排除するため、
- 昼食は食べない(レストランの待ち時間が無駄)
⇒ カロリーメイト持参 - 休憩は取らない(リフトの上で、十分座っている)
- コース内は、一切止まらない(仲間は、待たない)
- フリーランは、極力、自分の限界スピードで滑る
ってことをやってました。
なので、多い日には、1日で「リフト50回」とか乗ってました。
また、僕は、キッカーに、ドハマリしたので、できなかったトリックができるようになるのが楽しくて、ひたすら、キッカーを飛んでいました。(多い日だと、1日100本ぐらい飛んでました)
もちろん、僕は、普通の会社員なので、山に行けない平日などは、スノーボードDVDをコマ送りしながら、
「どうしたら、かっこいいトリックができるのか?」
をひたすら研究していました。
逆に言うと、この時期は、「上達」以外の楽しみを、ほぼ感じていなかったと思います。
つまり、こんなサイクルです。
- 上達を感じる(過去の自分との比較)
- 達成感という報酬を得る
- スノーボードが楽しくなる
- もっと、うまくなりたい(報酬が欲しい)
- 狂ったように滑る
ちなみに、この頃は、当時、彼女だった妻に、
「あなた、何になるの?」
とよく、ツッコまれていました。(笑)
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スノーボード動画の制作にハマる「成熟期」
スノーボードDVDをひたすら見ているうちに、自分たちでも動画(DVD)を作りたいという欲求が高まり、仲間たちと、
- デジタルビデオカメラ
- 動画編集ソフト
を購入し、動画撮影・編集に奮闘しました。
この頃は、
- いかに、いい画を残すのか?
- いかに、かっこいいパートをつくるのか?
- どういう角度、どういうロケーションで、どういう画が欲しいか?(必要か?)
を、仕事そっちのけで、ずっと考えていました。
また、自分のパートには、常に新しいトリックを入れたくて、今まで以上に、新トリックの練習に励んでいたように思います。
つまり、成熟期のサイクルとしては、
- かっこいい動画が撮れる
- オフシーズンに編集する
- 完成したDVD(動画)を見て、みんなが喜んでくれる
- 達成感という報酬を得る
- ますます、いい動画を取りたくなる
って感じで、「かっこいいスノーボードDVD(パート)をつくる」というのが、スノーボードの楽しみ方でした。
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できたはずのトリックが、できなくなる不安と戦う「低迷期」
この頃は、スノーボードDVDを5本作成し、結構、やり切った感があり、燃え尽き症候群的な感じになっていました。
ちょっと、スノーボード熱が下がってきた感じです。
ただ、できたはずのトリックが、できなくなるのが怖くて、
- 滑らないと
- 飛ばないと
と自分に言い聞かせている状態でした。
サイクルとしては、
- 衰えたくない
- ひたすら滑る・飛ぶ
- 今までどおりのトリックができる
- 現状維持に、ホッとする(報酬)
って感じですかね。
スノーボードを純粋に楽しむというよりは、「不安回避=楽しい」という錯覚の中にいたように思います。
教える楽しみに気づいた「再燃期」
子どもが生まれ、スノーボードができる年齢になってくると、
「子どもと一緒にスノーボードを楽しめたらいいな~」
と思うようになり、子どもを連れて、スノーボードに行くようになりました。
そのとき感じたのは、
「子どもが、上手くなっていくのが楽しい!」
でした。
今までは、スノーボードを教えるのって、苦手だったんですが、(自分が滑れなくなるから)教えた人が、出来るようになる嬉しさに初めて気づいた瞬間でした。
また、効率的な教え方、練習のしかたを考えるっていうのも楽しみだったりもします。
なので、サイクルとしては、
- スノーボードを教える
- その人が、スノーボードができるようになる
- その人の成長が嬉しい(報酬)
- 効率的な教え方、練習のしかたを考える
って感じです。
「自分の経験が、誰かの役に立てた」って純粋に嬉しいので、押し付けにならない範囲で、スノーボードを教えていけたらな~って思います。
これは、今でも感じていることです。
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ただただ、滑ることが楽しい「安定期」
今、ここです。
スノーボードって、結局、「楽しんだもん勝ち」みたいなところがあるので、
- 大きなキッカーが飛べなくても
- トリックができなくなっても
- 上達が実感できなくても
ゲレンデを滑っている「爽快感、非現実の世界」を感じるだけで、ぜんぜん楽しいんですよね。
仲間たちと、同じ時間を共有できるっていうのも嬉しいですし。
なんか、ぐるっと回って、最初に戻ってきた感じです。
なので、今は、スノーボードができるだけで、結構、幸せだったりします。
昔だったら、「パークがないからツマラナイ」みたいな感じだったんですけどね・・・
ってことで、サイクルとしては、
- スノーボードをする
- 楽しい(報酬)
- スノーボードをする
- 楽しい(報酬)
- スノーボードをする
- 楽しい(報酬)
という最強のルーティーンです。(笑)
そういう意味では、「昔と変わらず、スノーボードを楽しめてるな~」と思います。
まとめ
ここで、僕が感じてきた「スノーボードの楽しみ方」についてまとめておきます。
- 上達を実感する楽しさ
- みんなで作り上げる達成感(動画制作)
- 「不安回避=楽しい」という錯覚
- 教える楽しさと貢献できた喜び
- ただただ、滑ることが楽しい
スノーボードの楽しみ方って、人それぞれで、それこそ、100人いれば100通りの楽しみ方があるものだと思います。
また、年齢や環境によっても、楽しみ方は変わってきますので、僕としては、なんだかんだ言いながら、ずっと楽しめる気がします。
たとえ、スノーボードに行ける回数が減ってしまったとしてもです。
また、結婚したり、子どもができたりすると、みんな(仲間)で集まって何かするって、なかなか難しくなるけど、スノーボードをきっかけに、また集まれたりもします。
こういうのも、スノーボードの楽しみの1つだと思いますので、これからも、スノーボードをもっと楽しんでいきたいなと思います。
最後に、
「あなたは、どんな風にスノーボードを楽しんでいますか?」
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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