いきなりですが、私は、コンベックスソール大好き男です!!
コンベックスソール代表と言えば、オガサカ工場(小賀坂スキー製作所)で製造されている、「NOVEMBER、SCOOTER、OGASAKA」の3ブランド(自社ブランド)です。
で、その中でも、フリースタイル(トリック)系に特化したブランドが、NOVEMBER(ノベンバー)となります。
私は、NOVEMBERのARTISTE(アーティスト)というモデルに乗っているのですが、このモデルに出会ってから、常にこのモデル(ボード)を購入しているため、気づけば、もう10年以上、乗り続けています。
もちろん、その間に、色々なボード(友人のボードなど)に乗りましたが、
「やっぱ、NOVEMBERのARTISTE(アーティスト)だな!!」
となります。
ほんと、最強です。
このボードは。
そこで、この記事では、
私が国産スノーボード「NOVEMBER ARTISTE」に乗り続ける理由
について紹介したいと思います。
「フリーランでスピードが出せない・・・」
「スノーボードがなかなか、上手くならない・・・」
「キッカーの抜けが、安定しない(怖い)・・・」
こんな風に、悩んでいる方の参考になれば幸いです。
それでは、どっぷり、偏ってまいります。(ちょっと、熱くなりすぎちゃうかも・・・)
「NOVEMBER ARTISTE」との出会い
私が、「NOVEMBER ARTISTE」の乗り続ける理由は、実は、ボードのクオリティーだけが理由ではありません。
もちろん、ボードのクオリティーも最高ですが、それ以上に、スノーボーダーとして、涙なしでは語れない、物語(ストーリー)があるんです。
キッカー(抜け)のスランプに陥る
私は、スノーボード大好きのスノージャンキーです。
20代から毎週末、山に通い、12月~5月上旬までは、土日・祝日は、すべてスノーボードという生活を何年も過ごしてきました。
今思えば、狂っているとしか言いようがないですね。(笑)
そして、私は、ほぼキッカー(ワンメイク)メインで遊んでおり、朝から晩まで、キッカー三昧でした。
あるとき、キッカーの抜けを失敗し(エッジが引っかかり)、結構なやられかたをしました。
それから、どうしようもない、キッカーのスランプに陥りました・・・
キッカーを抜けるときに、
「エッジが、リップに引っかかるのでは!?」
という不安から、もう、抜けが安定しないのなんのって・・・
当然、抜けが安定しなければ、飛びは安定しません。
そして、不幸は続きます。
「キッカーは、もうダメかもな・・・」と弱気になっているときに、キッカーの着地をミスり、ボードが「バキッ!!」っと、折れました!!
そして、そのシーズンは、スランプから抜け出すことができず、終了!!(チーン・・・)
そのシーズンは、完全に棒に振りました・・・
自分でも情けなくなりますが、本当に、心が弱いんだと思います。
来シーズンでの再起をはかるため
私は、キッカー大好き男です。
そう簡単に、キッカーを諦められない!!
ですので、次のシーズンまでに、失った心を取り戻し、再びキッカーにエントリーできるように、最強の相棒(ボード)探しの旅に出るわけです。
まず、次の2つのテーマで、ボードを選ぶことにしました。
「どんなボードを買えば、自分をもう一度、奮い立たせることができるのか?」
そして、
「それでもダメだったときに、気持ちよく、キッカーを諦めることができるのか?」
つまり、「このボードで上手くなれないなら、どのボードに乗っても上手くなれない!」と、自分を納得させるほどのボードを選ぼうと思ったのです。
ボード選び
ボード選びのコンセプトは、明確です。
あとは、自分を納得させるだけのボードを選ぶだけ。
まずは、カタログやネット、ショップの定員さんの話を聞きながら、ボードをいくつかピックアップしました。
その中から次の3つへ、絞りました。
- NOVEMBER ARTISTE「オガサカ工場」
- ALLIAN PRISM「エラン工場(現、mothership)」
- DEATHLABEL DEATHSERIES「エラン工場(現、mothership)」
なぜ、この3本かというと、
まず、「NOVEMBER ARTISTE」は、どのショップの定員さんに聞いても、ゴリ押しのブランドでした。
当時の定員さんの口癖は、「やっぱ、国産はいいよね~」でした!!
そして、「ALLIAN PRISM」ですが、当時、乗っているプロライダーさんがカッコよかったのと、スキー場のローカルライダーさんの使用率が高く、かつ、すごく上手かった!!
最後に、「DEATHLABEL DEATHSERIES」ですが、このボードは、「ALLIAN 」から派生した、日本人向けブランドであり、「ALLIAN 」の日本人向けボードという位置づけだったからです。
で、そこから、1本に絞るのに3ヶ月かかりました。(笑)
毎日、同じ話を聞かされる、我が妻も、うんざりしてましたね。
最終的には、「もう、いい加減、買ってくれ!!」と言われる始末・・・
そして、最終的に、「NOVEMBER ARTISTE(オガサカ工場)」に決定!!
コンベックスソールに乗ったこともなかったため、不安もありましたが、決め手としては、
「日本人が、日本人のために、日本で作ったスノーボードで復活を!」
という想いです。
それぐらい、想い入れの強いボードなんです。
【関連記事】
スノーボード選びの大切な要素である、「スノーボード工場」については、こちらの記事をご覧ください。
「NOVEMBER ARTISTE」の乗り心地
反発(フレックス)
ボード自体は、ミディアムと表示されていますが、海外系のブランドと比べ、柔らかいです。
つまり、乗りやすいってことです。
ただ、海外製のボードに比べて、「オーリーしたときの反発が、少し遅いかな!?」って、感じました。
だからと言って、「反発が少ないか?」というと、ぜんぜんそんなこともなく、しっかり反発してくれます。
表現としては、反発が「パンッ!」という感じではなく、「ヌルッ!」っとくる感じです。(わかりづらいですね・・・)
ですので、最初のうちは、オーリーのタイミングが少しズレました。
まぁ、すぐに慣れましたけどね。
トーション(ねじれ)
柔らかく、しなやかな印象です。
ボードを履いて、後ろ足をフラットに踏み、前足のつま先を上げたときに、ボードがねじれているのがはっきりわかります。
トーションが柔らかいことで、デコボコした荒れたバーンの振動を吸収してくれるので、滑りやすいです。
コンベックスソール
ソールが、船底のようになっているため、逆エッジがかかりづらいです。
そして、ターンの切り替えがスムーズで、ハイスピードのチョッカリでも、テール側のエッジに、引っかかりを感じることもありません。
素直な感想は、「これは、ヤバイ!!」でした。
【関連記事】
コンベックスソールの説明と乗り心地については、こちらの記事で、詳しく紹介しています。
ターン
「NOVEMBER ARTISTE」は、キャンバー形状のため、しっかり踏むことができます。
なので、ターンが気持ちいいです。
まずは、ロングターンですが、しっかり踏むことでエッジがズレたりすることなく、気持ちいいカーヴィングターンが可能です。
はっきり言って、結構、切れます!!
次に、ショートターンですが、コンベックスソールを採用していることもあり、非常に滑らかです。
コンベックスソール独特の乗り心地(ヌルヌルと動くターン)が可能です。
エッジの引っ掛かりも感じませんし。
「NOVEMBER ARTISTE」に乗り換えたことで
私が実感している、「NOVEMBER ARTISTE(ノベンバーアーティスト)」のメリット・デメリットを紹介します。
メリット
キッカーの抜けが安定し、キッカーのサイズアップが可能に!
コンベックスソールのおかげで、スランプに陥った原因でもある、「エッジが、キッカーのリップに引っかかるのでは!?」という不安から完全に解放されました!
そして、抜けが安定したことで、飛びが安定し、大きめのキッカーも攻めれるようになりました。
当然ですが、キッカーを攻める場合、不安材料を極力減らしておくということは、とても重要なことです。
「心が前向き」になるという、プラス効果もありますし。
フリーランのスピードが上がった
変なエッジの引っかかりがないため、ターンの切り替えがスムーズになり、ハイスピードでも怖くないです。
つまり、ボードをコントロールしやすいということです。
ガンガン踏めます!!
BOXでのエッジの引っかかりの減少
BOXについても、コンベックスソールは、最高の効果を発揮します。
フラットで踏んでも、エッジが微妙に浮いているため、引っかかりが少ないです。
特に、フロントサイドノーズスライドで、効果を実感します。
【フロントサイドノーズスライド】
デメリット
メンテナンス(チューンナップ)
コンベックスソールは、船底形状のソールのため、通常のチューンナップに出すと、コンベックスがなくなってしまう可能性があります。(フラットソールになってしまう)
チューンナップに出す際には、かならず、コンベックスソールであることを伝え、対応可能かを確認したほうがいいです。
ショートビスの利用
国産のスノーボードは、薄く軽く作られているために、インサートホール(ビンディングを止めるネジ穴)の深さが浅くなっています。
BURTON等の海外ブランドのビンディングを使用する際は、付属されているビス(ネジ)だと、ソール(滑走面)が膨らんでしまいますので、別売りのショートビスが必要です。
私は、もともとBURTONのビンディングを使ってましたが、FLUX(フラックス)に変えました!
ちなみに、FLUXを使った感想としては、かなり調子いいです。
「足への圧迫感がないのに、しっかり固定されている」って感じです。
耐久性も良く、長持ちしますし、パーツ(部品)ごとに購入もできますので、財布にやさしいです。
【オススメモデル】
値段が高い
一般的に、国産ボードは、値段が高いです。
80,000円以上が、あたりまえです。
かつ、値引率も悪く、新モデルで、10~15%OFF、型落ちモデルでも、35%OFFが最大です。
しかも、生産数が少ないため、「型落ちでいいや!」って思っていると、「希望サイズがない・・・」なんてことも、大いにありえます。
確実に手に入れるなら、新モデルでの購入をオススメします。
【2022-2023年シーズン 新モデル「NOVEMBER ARTISTE」】
初めての「NOVEMBER ARTISTE」
随分、前のモデルですが、ご紹介させていただきます。
美しすぎるトップシートに、当時、感動した思いがあります。
【私の1号機】
【トップシート1】
【トップシート2】
まとめ
私が、国産ボード「NOVEMBER ARTISTE」に乗り続ける理由を、まとめておきます。
- コンベックスソール
- 日本人が、日本人のために、日本で作ったスノーボード
- 「スランプからの解放」という私と「NOVEMBER ARTISTE」の物語
スノーボードのギア(特にボード)は、命を預けるアイテムです。
つまり、ボード選びとは「お前になら安心して任せられるぜ!」という相棒を探すことです。
なので、妥協は許されません!!
そして、任せられる(信頼できる)相棒となら、ちょっと大きめのキッカーや、できなかったトリックにだって、チャレンジできます。
そして、そのチャレンジが、あなたの物語になります。
ちなみに、その物語を紡いだものが、「スノーボード動画」になります。
恐らく、スノーボード動画を製作している方々は、そんな熱い想いで撮影されているのではないでしょうか。
ちょっと、話が脱線しましたね。(笑)
以上のことから、私は、NOVEMBER ARTISTE(アーティスト)に乗り続けるのです。
【関連記事】
「スノーボード動画」制作のための機材や編集ソフトをこちらの記事で紹介しています。
興味があればチェックしてみてください。
おわりに
私のスノーボード人生は、「オガサカ工場(小賀坂スキー製作所)」さんに、救われたといっても過言ではありません。
こんな良いボードを、作ってくれなかったら、キッカーを諦めていたかもしれませんし。
オガサカ工場さんへの、感謝の気持ちを表すなら、
「NO SNOWBOARD NO LIFE」
「NO OGASAKA NO SNOWBOARD」
って感じです。
もし、私と同じように、あなたが、スノーボードのスランプに陥っているのだとしたら、ぜひ、試し欲しい1本です。
オススメです!!
全体的に、ちょっと熱くなりすぎました・・・反省です。(笑)
なお、「NOVEMBER ARTISTE(アーティスト)」が最強だと知りながら、このボードを絶対に買わない友人がいます。
こちらの記事で、「その理由」をまとめていますので、もし良ければ読んでみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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コメント
はじめまして。
この記事を読ませてもらい
自分も来期はこの板を買う予定になりそうです
スノーボード3年ブランクがありますがゲレンデ全てを楽しむのにこの板なら楽しめそうだと感じました。
私もノベンバーのライバーに乗っていましてオガサカの板の良さがわかるので共感出きるところがありました。
また記事を色々読ませていただきます
大介さん
ブログをお読みいただきありがとうございます。
やっぱ、オガサカ最高ですよね。
この想いが分かち合えて、嬉しいです。
共感する部分が多くコメントしました。小生もバックマン▶PRISM▶Gray(オガサカメイド)×3で妻がdeathに、気がつくとここ10年はオガサカか旧エランばかりに。
来季は子供たちとフリーランが多くなった妻にオガサカCTをプレゼントしようかと考えていました。
ミウラ オサム さん
ブログをお読みいただきありがとうございます。
PRISMもdeathも、ほんと良い板ですよね。
反発もクイックで、気持ちいいですし。
ただ、やっぱ、オガサカなんですよね。(笑)
コンベックスソールは、ターンがスムーズなんで、フリーランも気持ちいいんですし。