この記事では、20年以上の歴史を誇る国産スノーボード「RICE28」の「RT9」に乗らせていただく機会がありましたので、乗り心地についてまとめています。
「RICE28」は、「NOVEMBER、SCOOTER、OGASAKA」の3ブランドで有名なオガサカ工場(小賀坂スキー製作所)で製造されている、スノーボードです。
つまり、「日本人が、日本人のために、日本で作ったスノーボード」の1つであり、僕の大好きな「コンベックスソール」を採用しております。
まぁ、言うまでもありませんが、品質は間違いなしです。
だって、オガサカなんで!!
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ちなみに、今回は、「RICE28」大好き女子とともに、スノーボードを楽しんで来ましたので、女性目線での「RT9」についても同時に紹介します。
「RT9」は、長さによって、男性用と女性用に分かれており、女性用は若干、柔らかめに設計されています。
男性用:148~158cm
女性用:138~146.5cm
それでは、オガサカ(小賀坂スキー製作所)マニアが贈る、試乗レポートです。
どうぞ、お付き合いください。
試乗ボード「RICE28 RT9 150cm」
【トップシート】
【ソール】
RICE28の代表的なモデル「RT9(オールラウンドモデル)」です。
ちなみに、少し前のモデルです。
メーカー説明は、こんな感じです。
なんといってもオーリーの弾きが良い!
硬くも柔かくもなく、すべてを欲張る!
フリーランからの反発トリックを意識したRICE28の中の中心オールラウンドモデル。
ジャンプ・パーク・フリーランに置いて・・・・優れたコントロール性能を持つフリースタイルオールラウンドモデル。
フリーランからグラトリまでそれぞれのスタイルに対応するオールラウンド的な性能を持つRICE28の中心的なモデルとなっています。
出典:RICE28公式サイト
「NOVEMBERスノーボード」でいうところの「ARTISTE(アーティスト)」と同じ立ち位置のボードです。
よって、NOVEMBER ARTISTE(ノベンバーアーティスト)乗りの僕にとっては、同じオガサカ工場で作られた、別メーカーのオールランドモデルの比較ということになります。
つまり、「自社ブランド VS OEM」という構図です。
それだけで、「ワクワク」して、テンション上がります!!(笑)
ちなみに、「OEM」とは、別メーカーのボードを、依頼を受け製造することです。
「RICE28」の場合は、オガサカ工場が依頼を受け、ボードを製造しているということになります。
乗って(滑って)感じたこと
「NOVEMBER ARTISTE(ノベンバーアーティスト)との比較において」という視点で、書いております。
フレックス(反発)・トーション(ねじれ)
フレックスは、踏み込んだ分しっかりと反発します。
なお、アーティストに比べると、ボードが若干硬い気がしました。
トーションについては、しなやかな印象で、硬さを感じることはありませんでした。
ターン
「RT9」は、キャンバーボードのため、ターンはすごく調子いいです。
かなり、切れます。
まず、ロングターンについてですが、エッジが抜けたり、エッジがズレたりすることはなく、気持ちいいカーヴィングターンが可能です。
次に、ショートターンですが、コンベックスソールということもあり、ターンの切り替えもスムーズで、ヌルヌル動きます。
また、これは、ロングターン、ショートターン両方に言えることですが、ターンの切り替え時のトーションの反発が強く、飛び跳ねるようにターンができます。
つまり、クイックなターンの切り替えが可能ということです。
この反発が、最高に気持ちいいです。
なお、ハイスピードでも安定していて、不安はありません。
ボード軽さ
ビンディングの違いがあるので、一概には言えませんが、アーティストと変わらないと思います。
また、「アーティスト」もそうなんですが、「RT9」も、滑っているとき、すごくボードが軽く感じます。
ボードの軽さについては、ボードを持ったときではなく、滑っているときに感じる重さが重要ですので、非常に軽いボードと言えます。
直滑降(ちょっかり)
ハイスピードのちょっかりも、安定しています。
コンベックスソールということもあり、無駄にエッジが引っ掛かったりすることもありません。
オーリー
オーリーは、しやすいです。
反発もしっかりしています。
ただ、コンベックスソールに慣れていない人は、最初、多少の違和感を感じるかもしれません。
フラットの感覚が、通常のソールと違いますので。
ただ、筋力の弱い人や、小柄な体格(体重)の人は、しっかり踏まないと、反発を感じづらいかもしれません。
軽く踏んで、「パーン」って戻ってくる印象はありませんでした。
僕の筋力がないからかもしれませんが・・・
ですので、僕としては、グラトリは少しキツイです。
体力的に・・・(笑)
女性目線による評価「RT9」
「RICE28」大好き女子(身長158cm)から、RT9の乗り心地について伺いました。
使用ボードは、RT9(2017-2018モデル)144cmです。
ビンディングは、UNION(ユニオン)の「LEGACY」というモデルを使っています。
「RT9」は、しっかりした反発のわりに、トーションがしなやかなので、滑っていて硬いという印象はありません。
グラトリでも、しっかり踏み込むことで、気持ちよく反発します。
すごく乗りやすいので、女性にもオススメです!!
また、UNION(ユニオン)のビンディングが軽いということもあるけど、ボードも軽いと思います。
【トップシート】
【ソール】
まとめ
今回、「RICE28 RT9」と「NOVEMBER ARTISTE」を乗り比べてみて感じたのは、「どちらも、すごくいい!」ということです。
若干、RT9の方が硬い気がしますが、そのあたりは慣れのレベルでしょう。
さすが、「オガサカ」といったところでしょうか。
コンベックスソールも、メーカーが違えど、ぜんぜん調子いいです。
それでは、お待ちかねの「自社ブランド VS OEM」の結果発表です。
勝者「NOVEMBER ARTISTE」!!
はい、そうです。
完全に、出来レースです。
だって、僕は「NOVEMBER ARTISTE」しか乗らない、「ARTISTE愛」な男ですから。(笑)
理由が気になったというあなたは、こちらの記事をご覧ください。
⇒国産スノーボード「ノベンバーアーティスト」に私が乗り続ける理由
少しだけ、真面目な話をすると、乗り心地という意味では、優劣はありません。
どちらも、最高にいいボードです。
後は、個人的な好みで、デザインや、メーカーイメージで選べばいいと思います。
ただ、一般的にOEMのボードの方が、自社ブランドより高額になりますので、そのあたりも比較していただくといいと思います。
「RICE28 RT9」いいボードです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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