フリーライディングでオーリーができるようになってくると、
「キッカーに挑戦したい」
という気持ちが出てくると思います。
ただ、フリーライディングでのオーリーをそのままキッカーで行うと、
- つんのめって、前のめりになる
- まくられて、後傾になる
という人が多く、最悪の場合、肩から落ちたり、後頭部を強打したりして、ケガをしてしまいます。
そんなとき、
「フリーライディング中のオーリーは、ちゃんと飛べるのに・・・」
「しっかり、オーリーしてるのに、なんでうまく飛べないんだろう?」
と感じる人が多いんじゃないかと思います。
そこで、この記事では、
- フリーライディング中のオーリーと、キッカーでのオーリーの違い
- キッカーでのオーリーで気をつけること
- はじめてのキッカーの練習方法
について紹介します。
滑りながらのオーリーに余裕が出てきたら、ぜひ、ウェーブやミニキッカーでのオーリーに挑戦してみてください。
ウェーブやミニキッカーを利用すると、オーリーしたときの浮遊感が全く違いますので、スノーボードをもっと楽しめると思いますよ。
なお、オーリーに不安を感じている人は、こちらの記事を。
フリーライディングとキッカーの違い(オーリー)
オーリーの原理は、全く一緒ですが、
- フリーライディング中のオーリー
- キッカーでのオーリー
で、決定的に違うところが1つあります。
それは、
「ゲレンデの斜面は下っているが、キッカーは上っている」
というところです。
「え!?それだけ!?」って思った、あなた!!
初めてのキッカーで必ずやられます!!(笑)
これって、ほんと、大きな違いなんです。
ゲレンデでの滑りながらのオーリーは、後ろ足で思いっきり蹴ることが多いです。
「下がっている斜面では、オーリーで飛ぼうとすると結構な力で蹴らないと浮かない」というのがその理由です。
でも、そのオーリーをキッカーで行うと、後ろ足で蹴る意識が強すぎて、キッカーやウェーブのR(弧)からボードに伝わってくる、思わぬ反発でバランスを崩します。
これが、フリーライディングでのオーリーをそのままキッカーで行うと、
- つんのめって、前のめりになる
- まくられて、後傾になる
という理由です。
キッカーでの「オーリー」は、後ろ足で軽く伸び上がるイメージ
キッカーでオーリーを行う際は、次の3つを意識してください。
- オーリーをあまり意識しないこと
- 後ろ足で軽く伸び上がるイメージをし、ボードを「ポンッ」と踏む
- 前の肩を、進行方向斜め上に引き上げる意識をする
この3つを、意識しておくことで、キッカーでのケガをかなりの確率で回避することができます。
また、空中でバランスを崩すことが少なくなるため、安定してジャンプができるようになります。
ちなみに、上記の3つの中で、一番重要なのは、
「3.前の肩を、進行方向斜め上に引き上げる意識」
です。
もし、「いっぺんに3つも意識できないよ~」という人は、
「3.前の肩を、進行方向斜め上に引き上げる」
ことを意識してみてください。
それだけでも、キッカーでの安定度が、ぜんぜん違いますので。
【関連記事】
はじめてのキッカーは、ウェーブやミニキッカーを選ぶこと
はじめて、キッカーに挑戦するときは、必ず、ウェーブやミニキッカーを選んでください。
いきなり、大きめのキッカーを選ぶと、必ずやられます・・・
それでは、ミニキッカーでの練習方法について説明していきます。
まずは、飛んだり跳ねたりせず、ミニキッカーをそのまま通過しましょう。
ミニキッカーは、リップの高さがないものがほとんどなので、ほぼダメージはありません。
慣れてきたら、軽くオーリーしてみましょう。
オーリーのタイミングが合うと、思った以上に、テール(ボード)の反発があることに気づくと思います。
何度も、ミニキッカーで練習して、
- ボード(テール)の反発があること
- どのタイミングで、後ろ足で伸び上がればいいか(抜けのタイミング)
を体に覚えさせてください。
ちなみに、はじめてキッカー入るなら、リップとテーブルの高さほとんどない、次のようなキッカーが安全です。(湯の丸スキー場)
ミニキッカーでのオーリーのイメージ
続いて、ミニキッカーでのオーリーの流れを紹介していきます。
アプローチ
腰と膝を落として、低い姿勢でキッカーに進入します。
オーリーのタイミング(抜け)
キッカーのリップが、前足を通過したぐらいから伸び上がり始めるとちょうどいいと思います。
何度も言いますが、前の肩を進行方向斜め上に引き上げる意識をしてください。
空中のピーク(ボードを引きつけた状態)
オーリーのタイミングが合うと、ボードの引きつけに、「力」は必要ありません。
引きつけを意識するだけで、自然とボードが体に近づいてきます。
ランディング(着地)
ミニキッカーなので衝撃は少ないですが、膝をつかって衝撃を吸収しましょう。
まとめ
キッカーでのオーリーを理解し、抜けのタイミングをマスターできれば、「ウェーブ」や「ミニキッカー」でも十分な滞空時間を感じることができます。
また、オーリーが決まったときの、「フワッ」とくる感じは、とても気持ちいいですし、滞空時間(=高さ)を確保できれば、グラブトリックへレベルアップしやすくなります。
上記の「ミニキッカーのイメージ【空中のピーク(ボードを引きつけた状態】」の写真をみていただくとわかると思いますが、右手を下ろせば、ボードをグラブ(つかむ)できます。
ミニキッカーをやりこんで、次は、グラブトリックに挑戦してみましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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